河川財団の紹介
河川財団の紹介

理事長挨拶

近年、我が国では全国各地で洪水や土砂災害によって大きな被害が発生しています。このような災害から私たちの暮らしを守るために、我が国の河川整備が進められてきました。河川整備はまだ十分ではありませんが、これまで整備されてきた河川においては適切な管理が必要です。私ども河川財団は、河川の管理を中核的な課題として、様々な調査研究に取り組んでいます。
例えば、水害を防ぐための河川の主要施設は堤防です。堤防が持続的に適切に管理されなければ、災害時に地域を守ることができません。洪水時に堤防がしっかりと機能し、地域の安全を守れるように、堤防の維持管理に係る課題の調査研究を実施しています。
また、河川の良好な自然環境や広い空間は、地域や社会にとっては貴重な財産でもあります。その財産が有効に活用されつつ、災害に強い河川を守り、あるいは水害に強い地域としていくことが求められます。持続的な河川の管理を社会の中で実現できるようにするためには、河川と地域とのつながり、社会との関わりを深めていくことも重要な課題と考えています。
河川財団では、河川と地域とのつながりを深め、また川や水を素材とした地域における教育活動を促進していくための取り組みを行っています。その一環として、河川の良好な空間を地域の皆様に利用して頂くために、河川公園の運営管理にも取り組んでいます。
以上のような河川を巡る課題に対応した取り組みは、研究機関の研究者、地域で活動する市民団体、教育関係者などの皆様が様々な形で実施しています。河川財団では河川基金による助成事業を通じて、我が国における河川に係る取り組みの支援にも努めているところです。

河川の様々な課題を解決するために、学術研究と現場を踏まえた応用技術の連結、危機管理と日常的管理の一体化、あるいは広範な分野における専門家との連携など、新たな取り組みや検討体制の構築も必要とされます。
河川財団には、そのような対応を可能とする多くの調査研究の実績や実務経験豊かな人材があります。河川総合研究所や河川水教育センターには河川の管理の現場に立脚した豊富な経験を有する職員がおり、その活動を支える研究フェロー、アドバイザー等の学識経験者の支援体制があります。さらに、河川環境管理財団の時代から多くの課題解決に取り組んできた実績と、河川基金を通じて培ってきた広範な分野の研究者、市民団体、教育関係者等との全国的ネットワークや国際的なネットワークがあり、いわば基盤的な研究インフラを構築できています。
河川財団は、調査研究の基盤を生かし、河川の管理を中核とした我が国の様々な課題について、関係する行政機関や地域の皆様と共に考え、関係者の活動を支援し、自ら政策を発信していくシンクタンクとして活動し、成長するように努めてまいります。
公益財団法人 河川財団
理事長 小俣 篤

業務案内・組織図

業務案内

1.河川に関する活動(調査研究・啓発活動等)に対する助成と普及事業

安全で災害に強い川・豊かで美しい川を目指して、河川への理解を深めるなど河川の整備、保全及び利用を促進するとともに、河川の中で行われる体験活動等により国民の心身の健全な発達を促進することを目的として助成事業およびその成果の普及を行います。
 

2.河川に関する調査・研究とその成果の普及事業

河川に関する調査・研究を行うとともに、その成果を広く社会に公表し、還元を行い、河川の整備や良好な維持管理、河川生態系や水循環系の保全・再生を通じて、国土の利用、整備又は保全を促進し、公共の福祉を増進することを目的として調査研究およびその成果の普及を行います。
 

3.河川・水教育、および河川への理解を深めるための事業

国民が河川への理解を深め、自然としての河川とそれと共生する国民とのよりよい関係を構築し、これを通じて水災害の防止、河川環境の保全・整備に寄与することや、水辺における体験活動等により、国民の心身の健全な発達を促進することも目的として、河川・水教育の推進や普及啓発活動を行います。
 

4.河川健康公園の運営事業

都市部における貴重なオープンスペースであり、数少ない自然環境が残された空間である河川敷を活用し、環境整備を行った河川健康公園を適正に維持管理し、 水辺環境の向上を図るとともに、安全で安心してスポーツや河川学習、自然体験を行うことができる場所や機会を提供し、沿川の地域住民の河川利用の促進や健康増進を図ることを目的として事業を行います。
 

5.河川の維持管理等に関する受託業務

河川管理者が設置する堤防等河川管理施設の維持管理を支援する業務を行います。
具体的には、河川維持管理計画の策定・改定、堤防等河川管理施設の点検・評価に関する様々な技術を提供します。

 

組織図

河川の整備・保全・利用に関して豊かな経験・技術を持った人材が財団を支えています。




 

河川財団概要パンフレット

詳しくはこちら(pdf)


 

中期計画(第3期)

詳しくはこちら(pdf)

 
ページトップへ