河川基金とは
【写真】多摩川自然体験研修会
概要
多方面の協力により造成され、河川などの整備・利用及び河川環境に関する
調査・研究、川づくり団体の活動や学校(河川教育)を支援しています。
河川基金(平成28年度助成事業より、名称を「河川整備基金」から「河川基金」に変更)は、民間の協力を得て河川整備を緊急に推進するため、政府の閣議了解に基づき昭和63年に設立されました。
河川基金では、その運用益をもちいて、河川に関する様々な調査・研究、市民団体等の川づくり団体が行う河川への国民の理解を深める活動、学校への助成として河川・流域を通じて環境・防災・歴史文化等を学習する河川教育の支援をしてきています。
河川基金は、よりよい” 川づくり” に役立つ様々な活動に支援を行うことにより、人々の河川への理解が深まり、人と川の良好な関係がさらに強いものとなることをめざしています。
数字で見る「河川基金」
これまでに約11,640件、約124億円の助成を行っております。また、河川財団は、我が国の助成財団の中で、助成等事業費で上位100財団の84位(2019年度)にランキングされています。
助成件数 (昭和63年度~2022年度) |
約11,640件 |
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助成総額 (昭和63年度~2022年度) |
約124億円 |
助成等事業費 |
84位 |
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2019年度(「日本の助成財団の現状」より 助成財団センター調べ) |
河川基金助成の3つの部門
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研究者・研究機関部門
研究者を助成2022年度:84件
河川や流域に関係する調査・研究を行う、研究者や研究機関への助成
【助成対象研究事例】
防火用水管理区間が外来種および在来種に与える影響写真提供:氷見市教育委員会
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川づくり団体部門
市民の活動を助成2022年度:90件
河川や流域への理解を深めたり、健全な姿に変えるための活動などを行う市民団体等(川づくり団体)への助成
【助成対象事例】
仙台市広瀬川を原資とした観光・教育コンテンツの創出と絵地図による普及写真提供:カワラバン
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学校部門
学校を助成2022年度:115件(春の募集含む)
学校助成 河川・流域を通じて防災や環境等を学習する河川教育に取組む、小・中・高校等への助成
【助成対象事例】
理科をはじめとする教科、総合的な学習の時間、学校行事、放課後サイエンスクラブなどを有機的に連携させた河川教育プログラムを実施。写真提供:学校法人 はつしば学園小学校
河川基金だより「RIVER FUND」
河川基金だより「RIVER FUND」では、様々な川づくり活動に取り組む皆様にとって、その活動の参考となるようなGood Practiceについての情報発信と共有を目指しています。(平成28年度より4月・10月発行)

助成成果の普及
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成果発表会
助成の成果は、「河川基金研究成果発表会」や「川と人をつなぐ活動成果発表会」、「河川教育研究交流会」で報告しています。
また、優秀成果に対し、表彰を行っています。
(河川基金優秀成果の一覧を当ウェブサイトに掲載しています)平成27年度川づくり団体全国事例発表会
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河川財団賞および河川財団奨励賞
(研究成果表彰)過去3年間に提出された調査・研究部門の報告の中で「河川、ダムに関する学術及び技術の進歩を通して、河川、ダム事業やそれをとりまく社会に対して卓越した功績が認められる学術貢献成果及び技術開発成果」を上げた助成研究者を表彰しています。
平成26年度理事長奨励賞受賞
石川尚人 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)博士研究員