その場所の専門家 トコロジストを育てる

■助成番号
2025-6111-023

■実施場所

  神奈川県平塚市 馬入水辺の楽校

■実施期間

 2025年度

■実施団体

 NPO法人暮らし・つながる森里川海(愛称:湘南いきもの楽校)

■代表者

臼井 勝之

■報告タイトル
 その場所の専門家 トコロジストを育てる

■本文

ある場所のことならなんでも知っている。「その場所の専門家」のことをトコロジストと呼びます。浜口哲一先生(平塚市博物館元館長:故人)の呼びかけで、アオバト研究家で知られている田端裕さん(故人)が命名されました。
私たちが目指す、生きものと共存したまちづくりを進めるためには、その場所の歴史や風土、動植物など、幅広い知識を持つ必要があります。自分が興味を持ち、その将来に関心を寄せている場所について、とことんこだわってみる。そんな思いで、4月19日、相模原市博物館学芸員「秋山幸也」講師をお招きし、第一回のトコロジスト講座を開講しました。とっても楽しい催しとなりました。参加者の感想を紹介いたします。

写真(1)TI君の感想文
今回はまずクマバチを捕えました。先生に教えてもらったことは、クマバチに向かって木の枝や石を投げると敵だと思って攻撃して行くのが面白かったです。クマバチが縄張り意識が強いということは知っていたけど、木の枝を投げるとついて行くのを実際に見て不思議だと思いました。その後は色々な植物について教えてもらったり、朽木の中を見てカブトムシの幼虫がいっぱいいたので楽しかったです。リバーセンターでタンポポの花粉を見たときに、花粉の大きさで種類を判別できることを知ってびっくりしました。先生にまた来てもらって色々教えて欲しいと思いました。

(写真2)HI君の感想
ぼくが今日一番すんごいと思ったのは、顕微鏡でキジバトの羽を見たことです。羽の細かい線が全部見えてびっくりしました。今度は顕微鏡でなんでも見たいし、葉っぱや毛が生えているハチを見てみたいです。

(写真3)SOさんの感想
よく行っている馬入水辺の楽校ですが、テーマを探しながらの自然観察はとても楽しく勉強になりました。キュウリグサは知っていましたが、ハナノイバナは知らず、探すのに一苦労しました。でも探せた喜びがあり、名前も覚えられ、虫眼鏡でみる花のかわいさといったら、なんともいえませんでした。自分で手間をかけて学ぶことの楽しさを再認識しました。きっと子どももそう感じたのではないかと思います。
午後も講義あり、工作ありで、楽しみました。ニワウルシやカエデの実は本当によくできてるなぁ、と感心しました。ちょっとの工夫で出来る工作は楽しいですね!ティッシュをこよったパラシュートと先生の小学生時代のお話が興味深く、子どもの心にも残ったようでした。楽しく貴重な体験をありがとうございました。

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