ケーススタディ
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掲載日:2024.08.27
第48回水の週間中央行事「水のワークショップ・展示会」にて、「水の天使」安井南さんがプロジェクトWETを実施!
実施日:2024年8月5日
場所 :科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)
テーマ:水循環(みんなの水)
第48回水の週間中央行事「水のワークショップ・展示会」にて、’24 ミス日本「水の天使」安井南さんにプロジェクトWETアクティビティ「みんなの水」を実施していただきました。
屋上での打ち水イベント、水に関する講演(講師:東京大学 沖大幹教授)の後、体験型アクティビティ「みんなの水」を行いました。
「いつも使っている「水」について、皆さんと一緒に振り返りたいと思います。」
安井さんの溌剌とした声がけで始まったワークショップ。
100年前の水をイメージした「湖」を前に、会場の参加者に呼び掛け、いろいろな役割を手伝ってもらいました。出てきた役割は:湖の近くに住んでいる動物たち、田んぼや畑で農作物を作っている農家の人たち、小さな町の住民、など。みんながこの湖の水を一緒に使っていました。順番にそれぞれの役割がどんなことに水を使うか教えてもらいます。
「洗濯物に使います」「飲み水に」「畑の作物のために使います」
それぞれ使い道も量も違う中、配られたコップ(小、中、大)で湖から水を汲んでもらい、「使った水」と書かれた別の容器に流し入れました。これで、100年前の「みんなの水(使った水)」の量が見て分かりやすくなりました。
「みんなが使って減った湖の水は、雨が降ることで元に戻ります。」
安井さんはそう言いながら、湖に水を戻しました。これにより「水の循環」を表しました。
そして100年がたち、また改めて「みんなの水」の量を調べる事にしました。
「『みんなの水』の湖のまわりには、100年が経過した今では工場やたくさんの人たちが住む大きな都会ができ、都会では電気もたくさん使っています。また、都会に住む人たちが必要な食料を作るため、大きな農場もできました。昔、湖の周りに住んでいた動物たちは大きな都会ができて少なくなってしまいました。」
安井さんは100年の間の変化を教えながら、また参加者に協力を仰ぎます。100年後は大きく変わり出てきた役割は:湖の近くに住んでいる動物たち、農家、昔から住んでいる町人、大農場、発電所、工場、都会の住民・・・など。そして同じように水をどのように使うか教えてもらいました。
その後、コップで水を汲んでもらい、「みんなの水(使った水)」の容器に注いでもらいます。100年前にくらべて、水の量が増えていました。
「都会には、さまざまな工場や会社が集まり、そこで働く人々が集まります。人々が集まると生活に必要なものを運ぶため、道路やトラック、バス、鉄道などの交通機関が必要です。また、学校、ショッピングセンター、公園なども必要ですね。人々が生活するためにはみんな水が必要で、都会が大きくなれば、さらにたくさんの水が必要になります。」
そう言って、水を雨で湖に戻す安井さん。しかし、湖の水はほとんど残りませんでした。
「今はたくさん水を使うため、湖の水をほとんど使ってしまいました。100年前にはあった『みんなの水』は、今では多くの人々が都会に住んでみんなが使ってしまうと無くなってしまいます。でも、水は毎日みんなが必要ですよね。」
「それでは、皆さんに考えてもらいたいと思います。多くの人々が都会で暮らすため、今では「みんなの水」をどのようにして使えるようにしているでしょうか?」そう問いかけた安井さん。
しばらくみんなに答えを考えてもらい、どうしたらいいか考えだした方法を発表してもらった後、「水資源機構」の舩越さんに流域立体地図を使って、水源の森林やダムがどの様に「みんなの水」を守っているか解説してもらいました。
打ち水や講義、アクティビティや実際の地図観察を通して、参加した子供たちは水の大切さ、楽しさをたくさん学べたと楽しそうに話していました。
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