理事長挨拶

「河川財団が培ってきた資源を活かし、河川を取り巻く多様な課題に取り組む」

 社会の国際化や情報化の一層の進展、少子高齢化、人口減少等に伴う社会構造や産業構造の大きな変化、東日本大震災や新潟・福島豪雨や九州北部豪雨、伊豆大島の土砂災害等の激甚な災害の頻発、多くの社会インフラがそうであるように老朽化に対応した管理等の課題の下で、防災、地域振興、自然環境の保全等を進めていくためには、新たな仕組みや複合的な技術の構築が求められています。

 このような課題を解決していくためには、学術研究と現場を踏まえた応用技術の複合的な組み合わせ、危機管理と日常的管理の一体化や、広範な分野で必要不可欠な専門家の役割を明確に位置づけた体制の構築等、新たな取り組みが求められています。

 河川財団はこうした取り組みに向けた多くの研究や経験さらには実務経験豊かな人材等の多くの資源を有しております。河川財団の培ってきた資源には、河川総合研究所とこれを支える学識経験豊富な研究顧問、フェロー、アドバイザーによる河川に係る幅広い先駆的研究実績による、いわば基本的な研究インフラがあること、河川環境管理財団の時代から持続して培ってきた、河川の管理の現場を踏まえた経験や調査の実績、とりわけ地味ですが現場に立脚した具体的な管理への知見の蓄積とともに豊富な実務経験を有する職員は、多くの課題を解決していく時代に不可欠なものと考えます。さらに河川基金を通じて培ってきた広範な分野の研究者、市民団体、教育関係者等との全国的ネットワークや国際的なネットワークがあります。

 河川財団の有する資源を活かし、防災技術や流域での減災に向けた技術の向上はもとより、健全な河川生態系や水循環系の保全・再生、合理的な河川維持管理手法の開発や良好な水辺利用の促進など多岐にわたるテーマに取り組むとともに、行政を支援する政策提言の発信を行ってまいります。
公益財団法人 河川財団
理事長 関 克己

業務案内・組織図

業務案内

1.河川に関する活動(調査研究・啓発活動等)に対する助成と普及事業

安全で災害に強い川・豊かで美しい川を目指して、河川への理解を深めるなど河川の整備、保全及び利用を促進するとともに、河川の中で行われる体験活動等により国民の心身の健全な発達を促進することを目的として助成事業およびその成果の普及を行います。
 

2.河川に関する調査・研究とその成果の普及事業

河川に関する調査・研究を行うとともに、その成果を広く社会に公表し、還元を行い、河川の整備や良好な維持管理、河川生態系や水循環系の保全・再生を通じて、国土の利用、整備又は保全を促進し、公共の福祉を増進することを目的として調査研究およびその成果の普及を行います。
 

3.河川教育、および河川への理解を深めるための事業

国民が河川への理解を深め、自然としての河川とそれと共生する国民とのよりよい関係を構築し、これを通じて水災害の防止、河川環境の保全・整備に寄与することや、水辺における体験活動等により、国民の心身の健全な発達を促進することも目的として、河川教育の推進や普及啓発活動を行います。
 

4.河川健康公園の運営事業

都市部における貴重なオープンスペースであり、数少ない自然環境が残された空間である河川敷を活用し、環境整備を行った河川健康公園を適正に維持管理し、 水辺環境の向上を図るとともに、安全で安心してスポーツや河川学習、自然体験を行うことができる場所や機会を提供し、沿川の地域住民の河川利用の促進や健康増進を図ることを目的として事業を行います。
 

5.河川の維持管理の受託事業

国等の河川管理者が設置する河川管理施設の維持管理を支援する業務を行います。

 

組織図

河川の整備・保全・利用に関して豊かな経験・技術を持った人材が財団を支えています。




 

河川財団概要パンフレット

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中期計画(第3期)

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