インタビュー

INTERVIEW

インタビュー

掲載日:2017.01.27

【指導者インタビュー】須藤櫻子さん

ミス日本「水の天使」は、水の大切さを様々なチャンネルで伝える活動を行っており、水について分かりやすく伝えるツールとしてプロジェクトWET を活用しています。
今回、'16ミス日本「水の天使」須藤櫻子さんにその活用術についてお話しを伺いました。(平成29年1月発行河川財団NEWSNo.49インタビュー時)

【PROFILE】
須藤櫻子さん
/'16ミス日本「水の天使」

東京都出身の大学生。趣味は旅行、作曲、フルート。2016年度の2804名の応募者の中からミス日本「水の天使」を受賞。
ミス日本「水の天使」は水の広報官として、生命の豊かさを支える美しい水のための人々の努力と、世界の水インフラの発展に貢献できる日本の素晴らしい経験と技術をわかりやすく伝える役割を担っている。

’16ミス日本「水の天使」 須藤櫻子さん

須藤さんは2016年の春にプロジェクトWETのエデュケーター講習会を受講し、エデュケーターとして認定されました。その感想をお聞かせ下さい。

 受講前は講義形式の講習会なのかなあというイメージを持っていましたが、実際に参加してみたら体を動かしたり、グループで作業をしたりと、楽しみながら水の事を学ぶことができました。

 特に「アイスブレイク」と呼ばれる参加者同士の交流後はグループ内の意見交換等が活発になり、すぐに打ち解けられることができました。

 たくさんあるプロジェクトWETのアクティビティは、色々な切り口で水の事を扱っていてとても驚きました。特に印象に残ったアクティビティ「塵もつもれば」では、河川への影響を与える人間の行為等が汚染チップで表現され、それが下流に集まることで膨大な量になることなどを学びました。

講習会のグループワークでアクティビティ「水リンピック」に取り組む須藤さん
その後のイベント等でプロジェクトWETのアクティビティを実施してどうでしたか。

 ミス日本「水の天使」としてこれまでに子どもたちを対象としたイベントでは、コップに入った地下水の水を使って理科の実験等を行っていました。

 地球儀型のビーチボールを投げて海と陸の割合を探るプロジェクトWETのアクティビティ「青い惑星」では、陸と海の割合が本当に7:3となり参加者が驚いていました。短時間のイベントでも活用でき、誰でも参加できて人数に左右されないアクティビティなのでとても使い勝手がよかったです。

 水のサイコロを投げて地球上の水循環を体験するアクティビティ「驚異の旅」はこれまでに2回イベントで活用しました。イベントの実施前は幼児から大人まで参加者の年齢層の幅が広いと聞いていたのでどのような内容とするか悩みました。実際には小さな子どもには保護者がついていたので安心して実施できました。それでもできる限り難しい用語は使わず、簡単な言葉に置き換える等の工夫や、事前にセリフや流れなどのシミュレーションをして練習しています。

 受講したエデュケーター講習会のグループワークではガイドブックを読み解き、自分たちの工夫を凝らしてアクティビティを実施するなどの経験ができ、応用力を得ることができました。そのため、見たことのない初めてのアクティビティでもガイドブックを読めば実施できそうな印象があります。

「千葉県水道局給水80周年記念フェスティバル」でプロジェクトWETを活用する須藤櫻子さん
須藤さんのプロジェクトWET活用の歩み

今後の抱負をお聞かせください。

 プロジェクトW E T のエデュケーターの資格を取得することで、イベント等の出演依頼があった際に私の方から体験型のプログラムを提案できるようになりました。

 プロジェクトWETのアクティビティを活用すると、楽しい場面を演出しながら主催者の思いや主旨をお伝えすることができます。「水の天使」としての役割にはもちろんプラスですし、私だけでなく表に立つ役割を持った多くの水関連の方々にとって、プロジェクトWETは強い味方になると思います。

 大学卒業後の就職先は商社で、途上国等の水インフラにも関係している事業も扱っています。配属先は未定ですが、そこでもプロジェクトWETを活用できる場面があるかもしれないと思います。

 私のミス日本「水の天使」としての任期は平成29年1月末までですが、OGになってもイベントのピンチヒッターを務めることもあるかもしれません。

 プロジェクトWETの内容を更に分かり易くPRすることができればもっと多くの人に興味を持ってもらえると思います。私の周りにも小学校の教員になろうという人がいますが、そういった教育学部の学生にも周知をすれば効果的かと思います。

 プロジェクトWETの良いところは、「どこでも、誰でもできる」ことではないかと思っています。

【このインタビューページは平成29年1月の河川財団ニュースNo.49の記事を再掲しています】

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