インタビュー

INTERVIEW

インタビュー

掲載日:2019.07.11

【指導者インタビュー】加藤純子さん

「水に関する企業にいるのだから、水の事をもっと知りたいと思いました。」そう話すのは、水・環境分野の総合エンジニアリング企業「メタウォーター株式会社」の加藤純子さん。

エデュケーター(一般指導者)資格を取得後、もっとプロジェクトWETを広めたいとファシリテーター(上級・普及指導者)資格を取得。「目指せエデュケーター100人!」と積極的にプロジェクトWETの講習会を開催してくださっています。

今回は、加藤純子さんのほかに、須藤諒さん、池田宏美さん、CSR推進部の阿南理恵さんにもお話を伺いました。
【インタビュー日 2019年3月12日】

「人が財産」-水に関する企業だから伝えたい思い-

【PROFILE】
加藤純子さん
/メタウォーター株式会社/元社員

水・環境分野の総合エンジニアリング企業「メタウォーター株式会社」の加藤純子さん。
エデュケーター(一般指導者)資格を取得後、もっとプロジェクトWETを広めたいとファシリテーター(上級・普及指導者)資格を取得。
「目指せエデュケーター100人!」と積極的にプロジェクトWETの講習会を開催中

メタウォーター株式会社/元社員

「人が財産」-水に関する企業だから伝えたい思い-

「水に関する企業にいるのだから、水の事をもっと知りたいと思いました。」そう話すのは、水・環境分野の総合エンジニアリング企業「メタウォーター株式会社」の加藤純子さん。

エデュケーター(一般指導者)資格を取得後、もっとプロジェクトWETを広めたいとファシリテーター(上級・普及指導者)資格を取得。「目指せエデュケーター100人!」と積極的にプロジェクトWETの講習会を開催してくださっています。

今回は、加藤純子さんのほかに、須藤諒さん、池田宏美さん、CSR推進部の阿南理恵さんにもお話を伺いました。

【インタビュー日 2019年3月12日】

左から阿南さん、加藤さん、池田さん、須藤さん(メタウォーター株式会社にて)
加藤さんの取組が仲間を増やす

加藤:プロジェクトWETは科学的に学べ、ネットワークを広げるためのシステムも出来上がっています。色んなアクティビティがあって学びやすく、内容も面白いし、みんなも巻き込めるし、いいこと尽くしというのが最初の印象でした。

須藤:巻き込まれた一人です(笑)大学で6年間水処理の研究をし、今は水処理施設を作っていますが、専門であるがゆえに視野が狭いと思っていました。プロジェクトWETで子どもに教えるスキルも学べるし、水についても循環や性質など、理科や社会などの教科での切り口も学ぶいい機会になるかなと思って参加してみました。

池田:私はプロジェクトWETはどういったものなのかという好奇心からです。水に興味のある様々な分野の方が参加していてすごく勉強になりました。アクティビティの種類もたくさんあり、自分たちでレベルも設定できるので、ゆくゆくは子どもと一緒に水のお勉強をやってみたいなと思っています。

加藤さん講師のプロジェクトWET講習会の様子が掲載されたメタウォーターの社内報
須藤さんと池田さんの受講の様子も掲載
インターン研修でプロジェクトWETを活用

加藤:インターン研修で必ず行っているのは「正当な価格」(官民連携の水資源建設プロジェクトが学べるアクティビティ)です。その場で、ガイドブックを読み込み、計画、実行し、振り返りを行なう、まさしくPDCA(Plan(計画)・Do(実行)、Check(評価)Action(改善))が実践でき、プロジェクトマネージメントの肝が学べます。

以前は、業務説明を座学で行っていましたが、座学で一日説明してPPP(官民連携)やPFI(公共施設の建設、維持管理、運営等を民間が行う手法)を理解するのは難しいです。その時に、思いついたのがプロジェクトWETの活用です。

インターン生が先生役、社員が生徒役としてアクティビティを行うのですが、両者の気付くポイントが歴然と違うのが面白いです。そこでインターン生は、社員がどれだけプロフェッショナルかを実感するみたいです。

インターン生はどんな人達が働いているか知りたいはずです。アクティビティを行う中で、社内の雰囲気と社員の人柄がわかるととても好評でした。
インターシッププログラム「水道事業を知りプロジェクトマネジメントを体験する」を学べるプロジェクトWETのプログラムは本当に素晴らしいです。

ほかにも、プロジェクトWETのエデュケーター講習会でいつもは控えめな印象の人が堂々と発表する姿をみて、周りの人達の印象が変わったという声を聞きました。社員研修でも使えると思います。

須藤:九州でも子ども向けのプロジェクトWET体験会を行っていて、5,6歳の子がみんなの前で話す姿をみてお母さんが感激してるんです。子どももその経験が自信になるし、親御さんからはいい機会を与えてくださってありがとうございますと感謝されます。これもプロジェクトWETのアクティビティがパッケージ化されて確立しており、誰もが子どもに教えられるというシステムだからこそです。

インターシップ研修の様子、今年度は研修を受けた女子学生が入社
メタウォーター株式会社の社員教育

阿南:メタウォーターは、人が財産という考えの元、社員研修にとても理解のある会社です。今回のプロジェクトWETを社内外での研修の1つとして取り組むことは、社員はもちろん地域社会の方も水の知見を深められるため、一層広がることを願っています。

水に関する専門知識があっても、人前だと意外と上手く話せないことってありますよね。わからない人に専門用語を使わず、わかりやすく話すことは思った以上に難しいことです。伝え方には技術がいるので、教える立場にもなれて、それが学べるプロジェクトWETは素晴らしいと思います。

今、多くの企業はSDGsに力を入れています。プロジェクトWETのような体験型水教育プログラムの資格取得者を増やすことは、企業としても目に見える目標になるので取り入れやすい気がしますね。

今ではメタウォーターの関係会社も含め、12名が指導者資格を取得。加藤さんは2019年3月31日に退職されていますが、今後は須藤さん、池田さんがチームとしてインターン研修や社内講習会等を引き継がれるとのことです。

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