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レポート
掲載日:2022.12.26
レポーター:ファシリテーター鍋田 康成
日時:令和4年12月11日(日)10:00~17:00
所在地:福岡県久留米市
会場名:筑後川防災施設くるめウス
講師:鍋田 康成・堤 智美・國武 のぶ子・倉吉 孝道・船田 海吏
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九州最大の河川・筑後川中流域の福岡県久留米市で行っているエデュケーター講習会は今回で9回目となり、認定したエデュケーターの数は通算117名となりました。
今回は青森、宮崎、熊本、佐賀、福岡の5県から8名の受講者が集まり、5名の講師陣とともに、水について体験しながら楽しく学びました。コロナ禍も3年目となり、参加者には事前に「新型コロナ感染防止のための健康チェックリスト」を送り、署名して当日提出していただき、さらに消毒、検温、換気、机上のスクリーン設置など基本の感染対策をしっかりと行って実施しました。
講師が実施したアクティビティは以下の4つです。
1.雨降って地固まる
2.青い惑星
3.水リンピック
4.驚異の旅
雨降って地固まる
1つ目のアクティビティ「雨降って地固まる」では、2人1組で自己紹介を兼ねて、水に関する格言やことわざについて1人ひとり付箋紙にその絵を描いて、それをお互いに当て合いました。
青い惑星
青い惑星:地球を表わす大き目の風船を投げ合って、受け取った人の指が海か陸のどちらを指しているかで、その比率を見ました。投げあう回数が多いほど、「海:陸=7:3」に近づき、地球の表面積に占める海と陸の比率を簡単に知る方法があることを体験しました。
水リンピック
水リンピック:台所など身近にある道具を使って、水の特性である凝集、凝着を体験します。コップを満水状態にしてこぼれないようにオハジキを何個入れられるか、またクリップを何個浮かせられるかを2チームで競争しました。みんな夢中になって取り組んで、表面張力の強さを実感しました。
驚異の旅
驚異の旅:水は姿かたちを変えながら世界中を旅していることを、参加者がサイコロを投げて水の分子となって動くことで体験します。そして自分の旅をホワイトボードにその過程を示してみんなに説明しました。子どもたちがからだを動かしながら「水の循環」を分かり易く学べると大人気のアクティビティです。
ピア・ティーチング
午後からのピア・ティーチングでは、受講者8名を4名づつの2チームに分けてグループを作りお互いに講師役となってアクティビティを実践し、その結果を評価し合いました。実施したアクティビティは以下の2つです。
塵も積もれば
塵も積もれば:参加者がそれぞれ川沿いの街づくりの開発計画を立てます。その開発に伴ってどんな活動が汚染原因となるのか、それがどのような影響を及ぼすのかを全員で考えました。
大海の一滴
大海の一滴:私たちが飲み水として必要な水の量は、地球上に存在する水のうちごくわずか、ということを身近な台所用品等を使って体感しました。その貴重な水を地球上の全生命が分け合っている、このことをわかりやすく伝えるにはどうしたらいいかをみんなで考えました。
さいごに修了書を持った新・エデュケーター8名と講師陣5名による記念撮影です。
今回は水に関わる団体,会社,公務員の方6人、久留米大学の学生2人、計8人が意欲的に受講し終了されました。
受講者からは、1.いかに子どもたちにわかりやすく楽しく伝えるかを学んだ。2.受け身でなく参加者同士で考え伝える場面があり勉強になった。3.水の学習がこんなにも楽しいとは思わなかった。他のアクティビティも学びたい。4、水の知識を増やすきっかけになった。5、みんなと一緒に取り組めて楽しかった。・・等の感想をいただきました。
私たち地元のファシリテーターとしては、さらに子どもたちにもわかりやすいアクティビティの研究開発を進め磨きをかけていき、地域の様々な場面でプロジェクトWETの活動を推進していきたいと考えています。