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掲載日:2023.01.20

【レポート】久留米市における子ども向け「プロジェクトWET」実践活動4件の事例(2022年)

【レポート】久留米市における子ども向け「プロジェクトWET」実践活動4件の事例(2022年)

2023.1.19
レポーター:ファシリテーター鍋田康成(筑後川まるごと博物館運営委員会)
日時:2022年5月~10月(4件)
所在地:福岡県久留米市
会場名:筑後川防災施設くるめウス

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 九州一の大河・筑後川の中流域に位置する久留米市で活動する筑後川まるごと博物館運営委員会は、2017年から2022年12月までに9回のプロジェクトWETエデュケーター講習会を行なってきており、今まで合計117人のエデュケーターが誕生しました。この中から8人の方が上級指導者であるファシリテーターとなり活動しています。

 当初の受講者の中から「実践の場が欲しい」との声が上がり、2017年10月から有志が集まり「プロジェクトWET自主研究会」が始まり、筑後川防災施設くるめウス(以下、くるめウスという)において年6回程度の活動を行っています。この会は自由参加の形で集まったエデュケーター、ファシリテーターの方々と意見交換しながら、子どもたち向けの WETプログラムを実施するために、アクティビティの工夫と 研究を重ねてきています。併せて、子供向けWET体験会「水のふしぎ」を実施して、指導者としての腕を磨く実践の場となっています。新型コロナ禍3年目となる2022年度は引き続き基本の感染防止対策をとりながら対面での体験活動を年内に4回実施できました。以下にその実践活動事例をレポートします。

1.5月22日 子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」 [実施報告1]
 くるめウスにおいて、事前募集で集まった親子15人(小学生6人)が参加して、地球の水と環境について楽しく学びました。事前に「コロナ感染防止のための健康チェックシート」を配布して、受付で回収し、検温、消毒、換気などを徹底して行いました。
 この日はファシリテーター3人(國武さん、最上さん、鍋田)の指導で3つのアクティビティ「青い惑星、ブルービーズ、驚異の旅」を行いました。「青い惑星」では地球型のボールを投げ合って水の大切さについて学び、「ブルービーズ」では季節による川の流れの変化を参加者が身をもって体験し、「驚異の旅」では参加者が水の分子になって旅をしながら水の循環について学びました。  
 参加者からは「楽しみながら考えて学ぶことができて良かった」「川の流れが季節で大きく違うことを実感できた」などの感想がありました。

1-1.青い惑星(地球上の水を知る)
1-2. ブルービーズ(水の流れを体験)
1-3.驚異の旅(水の旅を発表)
1-4.驚異の旅(水の循環とは?)

2.7月24日子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」 [実施報告2]  
 くるめウスにおいて親子15人(小学生12人)が参加して、身近な水の大切さやその不思議な性質などについて、ファシリテーター2人(堤さん、鍋田)およびエデュケーター(吉竹さん)の計3人の指導で行いました。
 この日は3つのアクティビティ「青い惑星、水リンピック、驚異の旅」を行いました。「青い惑星」では水の大切さについて、「水リンピック」ではクリップを水に浮かせる競争をしながら表面張力について学び、「驚異の旅」ではサイコロを投げて水の旅を自ら体験した結果を発表して水の循環を学びました。  
 参加者からは「水のことをいろいろ学べていい機会になった」「驚異の旅は、次はどこへいくのかわからなかったのが楽しかった」「ゲーム感覚で楽しく学べてよかった」などの感想がありました。

2-1.青い惑星(地球上の大切な水)
2-2. 水リンピック(水の不思議な性質とは?)
2-3. 水リンピック(水はなぜこぼれない?)
2-4.驚異の旅(水は姿を変えて旅をする)

3.9月11日子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」 [実施報告3]
 くるめウスにおいて親子13人(小学生10人)が参加して、身近な水や環境を守る大切さなどについて、ファシリテーター3人(堤さん、服部さん、鍋田) およびエデュケーター(吉竹さん)の計4人の指導で体験ゲームを行いながら楽しく学習しました。
 この日は3つのアクティビティ「水リンピック、侵入者、驚異の旅」を行い、「水リンピック」では表面張力などの水の不思議な性質について、「侵入者」では外来生物の脅威について、「驚異の旅」ではサイコロを投げて水の旅を体験し水の循環について学びました。
 参加者からは「ゲームをしながら水について楽しく学べて分かりやすかった」「環境を守ることの大切さを体を動かして学べるのが良かった」「子どもたちが自分で考えていた」などの感想がありました。

3-1. 水リンピック(表面張力を体験)
3-2. 侵入者!(外来生物の脅威)
3-3.驚異の旅(水は姿を変えて旅をする)
3-4.驚異の旅(水の循環とは?)集合

4.10月16日子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」 [実施報告4]
 くるめウスにおいて親子11人(小学生6人)か参加して、身近な水や自然環境の大切さなどについて、ファシリデーター3人(工藤さん、國武さん、鍋田) およびエデュケーター(吉竹さん)の計4人の指導でプロジェクトWETのアクティビティを行ないながらSDGsを学びました。この日は3つのアクティビティ「青い惑星、塵も積もれば、驚異の旅」を行い、「青い惑星」では水の大切さについて、「塵も積もれば」では川と海の環境汚染について、「璧異の旅」では水の循環について学びました。
 参加者からは「身近な水について知らないことがたくさんあったが、楽しく学べた」「“塵も積もれば”では、自分の町を作ってそこから出る汚染が川や海を汚すことを実感できたのが良かった」「地球の水のうち私たちが使える水はごくわずか、ということがわかった」「水の循環の仕組みが体を使ってわかりやすく体験できたのが良かった」・・・などの感想がありました。

4-1.青い惑星(地球上の水はどれくらい?)
4-2. 塵も積もれば(ゴミの行方は?)
4-3. 驚異の旅(水の旅を体験してみる)
4-4.驚異の旅(水の循環とは?)
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