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掲載日:2022.06.27

【レポート】小学4年生 社会でのプロジェクトWETアクティビィ報告

【レポート】小学4年生 社会でのプロジェクトWETアクティビィ報告

レポーター:エデュケーター白石航希
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1.アクティビティ実施日
  2022年6月20日(月) 5,6時間目 青い惑星・驚異の旅
  2022年6月21日(火) 5,6時間目 水運び・「世界の水」講演会※
 ※有識者による講演会

2.アクティビティ目的・背景
小学4年生社会の人々の健康や生活環境を支える事業について学ぶ授業の導入として実施した。
 
青い惑星
【目的】
 ・地球の海洋面積と陸地面積の割合が7:3であることを学ぶ。
 ・地球の淡水の中で人間が飲み水として利用できる水の割合が0.01%であることを学ぶ。
驚異の旅
【目的】
 ・「水循環の概要」を学ぶ。
 ・汚染物質を自然浄化するために必要な水量について学ぶ。
水運び
【目的】
 ・「水が重いこと」を身体で実感してもらう。
 ・日常生活で一番水を使うところを知る。
【背景】
 北海道沙流郡日高町に位置する1級河川「沙流川」は国土交通省の水質調査にて日本一水質がきれいな水系であるという結果が出ている。日高町水道の水源は「沙流川」にあり、原水がきれいなことから伏流水を塩素処理のみで供給している。しかし、日高町民は「沙流川」が水質良好であること、塩素処理のみでも飲用可能な原水であることを知らない現状であった。そのため、これからの日高町を支える「日高町立門別小学校4年生」を対象にプロジェクトWETのアクティビティを通して「水教育」を行ったものである。

3.参加者
 日高町立門別小学校4年生 24名 校長先生 担任教員

4.アクティビティ内容


青い惑星


【内容】場所:体育館
 直径50cmのビーチボール型の地球儀を用いて、2チーム(各1個)に分かれ青い惑星アクティビティを行った。算数的な考え方で地球の水と陸の割合を求めることができることを導入に、アクティビティを30回行い、時間的に余ったためさらに30回行った。考察としてどのようにすれば7:3にすることができるかを考えてもらった。


驚異の旅


【内容】場所:体育館
 水は循環していることを導入に、プロジェクトWET教材「驚異の旅」を活用し、ワークシートにシールを貼る形で驚異の旅アクティビティを行った。気づきを促し、一人ひとりが水になった形で水循環を実際に体験してもらった。

水運び


【内容】場所:屋外芝生
 給水袋6リットルを用いて、散水栓にて給水活動を行い、背負ってもらうことで「水は重い」ことを実感してもらった。また、給水タンク12リットルを二つ用意し、水運びレースを称して2チームに分かれレースを行った。また、さらに重さを感じてもらうため、給水袋を持ち合計18リットルを背負ってもらいレースを行った。

5.成果


青い惑星
 和気あいあいと楽しくアクティビティを行うことができ、アクティビティを通してコミュニケーションをとることができた。アクティビティ後のアンケートにて割合が7:3であることがわかったという意見が多く、目的達成することができた。最後の考察にて利用できる水の割合を発表した際、驚いた様子で「もっと水を大切にしないと」という声が聞こえた。

驚異の旅
 水循環の流れに関して実体験を通して学ぶことができ、「水はぐるぐる回っている」ことに気づいた子が多かった。アクティビティ後のアンケートにて天ぷら油を川や海に流すと2㍑ペットボトル約5万本必要なことに驚いたと同時に川や海は絶対に汚しちゃいけないことがわかったという意見が多かった。

水運び
 アクティビティ後のアンケートにて「水が重かった」との意見をほとんどで、日常生活の中で水を一番使っているクイズで「お風呂200㍑給水袋約35回分」に驚いた子が多かった。水は重いから世界の水に困っている人に日本から送れないことを伝えることができた。

6.所感
「知らなかったことをおしえてくれてありがとう」という意見が多く、多くの「気づき」を与えることができたと感じている。また、「水教育」の大切さをあらためて感じることができたので今後も継続してアクティビティを行っていきたいと考えている。

7.今後の予定
今回は小学校4年生を対象にアクティビティを行ったが、6年生でも行うことで学年が上がることでの受け手側の感じ方の違い等を感じてみたいと考えている。

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