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掲載日:2021.11.30

【レポート】プロジェクトWET(Water Education today)エデュケーター養成講座inたきかわ

【レポート】プロジェクトWET(Water Education today)エデュケーター養成講座inたきかわ

2021/11/30

日程: 令和3年11月28日(日)8:45~16:30
会場: 北海道滝川市 滝川地区地域防災施設(川の科学館)
講師: 森井 智江
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教員2名と来春から教壇に立つ学生2名、上級免許取得を目指す学生7名を対象に講習会を行った。また、今年6月の講習会でエデュケーターに認定された吉田森大郎君にも参加してもらい、アクティビティを受け持ってもらった。
1、アイスブレイク「青い惑星」,アクティビティ「驚異の旅」「ジョン・スノー博士のコレラマップ」「Life Box」
 自己紹介しながら「青い惑星」を行った。すぐに緊張もほぐれ、楽しい雰囲気で講習会を始めることができた。
 「驚異の旅」は、吉田君がメインにアクティビティを行った。「9か所全部を旅した人は?」の問いかけで、単なる双六遊びではなく、水の来し方・行方には法則があり、水の循環について分かりやすく学ぶことができると感心していた。「ジョン・スノー博士とコレラマップ」では、犠牲者や感染経路から感染源を真剣な面持ちで推理していた。昔も今も安全な水は大切であることを共通理解できた。「Life Box」では、小学校5年の理科「植物の成長」の導入に最適であることや「水・土・空気・光」以外に「温度」という答えから発芽に必要なもの、成長に必要なもの等にも工夫できるという意見があった。アクティビティを通して、水の大切さについて理解が深まりとても勉強になったという感想や教員からは実感を伴った理解のさせ方やどのように気づかせるかを工夫して取り組みたいという意見が出された。
2 プロジェクトWET概要、テキストの内容、時間配分等について
 パワーポイントでWET概要を説明した。その後、前回の反省に基づき、受講者がテキストを十分に読む時間やアクティビティを準備する時間を確保するようにした。
3 ピアティーチング
 「塵もつもれば」「名探偵」「水リンピック」の3つを行った。「塵もつもれば」では、それぞれが描いた土地利用や人工の構造物はどれも汚染源になることを確認し、その後、汚染対策の工夫を描き加えさせ、お金をかけずに今日からできる対策等を引き出していた。「名探偵」では、症状カードの文言に一喜一憂しながら同じ症状の人を捜していた。「なぜ感染したか?」の発表では「私たちは…うっかり外の水を飲んでしまい…」「…しっかり手を洗わなかったので…」等、口から感染することなどを理由付けして発表していた。「水リンピック」では、選手入場、選手インタビュー等、盛り上げる工夫が見られた。金メダル授与では勝ったチームから歓声が上がった。今回は、教員と学生とが混じるように班を構成した。各班の教員は、テキストには「活動のねらい」「どのように学ばせるのか」の過程が明示されているのでゲームや遊び、単なる体験で終わらないことが大事であることや、そのため「端的で分かりやすい説明」「どのような口調で語り掛けたらよいか」等、中心になって進めていた。特に来春から教壇に立つ学生は、現職から多くのことを学んでいた。教員が参加するとピアティーチングが充実し参加者の満足度が高いことを実感した講習会だった。

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