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滝川市水害コミュニティ・タイムライン研修会Ⅱ(体験型水環境プログラムを活用できる防災リーダー育成)実施レポート

日 程: 令和2年2月13日(木)13:00-19:00
会 場: 滝川市役所601・602会議室(北海道滝川市)
講 師: 倉嶋真司・湯浅芳和
受講者:8名
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アクティビティ:■青い惑星・・・地球規模で水の割合を理解
        ■驚異の旅・・・地球上の水の循環を理解(特に地球規模の循環による雨が降る仕組み)
        ■ブルービーズ・・分水嶺、流域、支流、合流など河川と水害の発生を理解
        ■私の水アドレス、行動を起こせ・・・自助:非常時用バックやマイ・タイムライン作成の必要性の理解
        ■8人がひとりのために、1人がひとりのために・・共助の重要性の理解(コミュニティ・タイムラインの作成)


研修の目的: 
 平成27年度より水害の事前防災行動計画である市の災害対策本部の動きを中心とした多機関連携の『石狩川滝川地区水害タイムライン』の試行運用を行ってきました。令和2年度からの本運用に向け、市民の皆様と連携していくために、市民ひとり一人をはじめ、自主防災組織・町内会の参画(自助・共助)を進める『コミュニティ・タイムライン(以下「CTL」という。)』の取組をはじめました。その取り組みを地域で普及させるために、地域住民を巻き込んで、体験型の水教育プログラム(プロジェクトWET)を活用してCTLの作成を指導・促進できる地域防災リーダーの育成を図るため、当該研修会を開催しました。
 私たちの暮らしは、一昔前の治水事業が進んでない時代では、雪解け時期に川は増水を毎年繰り返し、大雨により頻繁に水害にあっていました。また、よく聞かれる話で「昔は川でよく泳いだ」とか、「川原に学校の炊事遠足や家族でピクニックに行った」など、この時代は、水害について恐れがある一方で、川を意識しない暮らしはなかったとも言えます。しかし、現代では堤防などの治水事業が進んだことにより頻繁に水害が発生しなくなったことは良いことですが、一方で日常生活の中で川を意識しなくなり、堤防がある地域でありながら水害を想定できない住民が多くなってきているのも事実です。日常生活で意識することがない川との関わりについて、このプロジェクトWETを通じて、「気づき、理解、行動」、自らのこととしてとらえることへ導くことを目的に5つのアクティビティを選定しました。

プロジェクトWETの説明など

青い惑星
 
 地球規模の気候変動の影響について考えていただくため、地球上のどこに水があるか、地球上の水の表面比率はどうかなど体験していただくため、青い惑星を実施しました。



驚異の旅
 
 地球上の水の表面積に占める割合が多いということは、太陽の熱を大きく吸収することとなります。
 太陽の熱を大きく吸収するとどうなるか考えていただくとともに、温度変化に伴う水の変わり方、水のある場所ついて答えていただいた後、地球規模での水の循環、そして、それが雨をもたらすことについて、理解を深めていただくため驚異の旅のアクティビティを体験していただきました。また、それぞれの旅について発表を行っていただきました。


ブルービーズ
 
 驚異の旅では、水がさまざまな形に変化して、地球上を移動していることを知っていただきました。その移動の中で、川についてのボードもありました。今度は、山の流域に振った雨が、集まり、川となり、川が合流を何度も繰返しながら海を目指す川の流れを理解していただくため、ブルービーズのアクティビティを体験していただきました。
 石狩川をモデルに源流は石狩岳から始まる本流(石狩川)と、源流が「かなやま湖」からはじまる支流(空知川)が合流する所に滝川市があります。
 合流地点である当市の負荷について体験していただくとともに、通常の降雨、大雨とタイミングを変えて川の増水・水害の仕組みを体験することにより、雨に見立てたおはじきを下流の人に渡すときに、床に落ちた事はなんなのか議論し、その川の負荷対する解決法は何が有効なのか、川の流れのどこの部分に負荷がかかるのかを体験していただきました。


 
「家族等のタイムライン(マイ・タイムライン)」作成と避難用バックを用意しよう!
 
プロジェクトWET(ウエット) テキスト469ページ「私の水のアドレス、行動を起こせ!(My Watar Address,Take Actino!)」活用し自助促進のため開発
 
1 目的
(1)水害リスク(水のアドレス)を調べ、その危険性を把握し、水害に備え、家族等のタイムライン(事前行動計画)を作成する。
(2)避難用のバックの備えの大切さを知る。
 
2 準備するもの
(1)滝川市水害コミュニティ・タイムライン作成マニュアル(講師用)
(2)コミュニティ・タイムラインうら・おもて(家族等タイムライン含)
(3)鉛筆・消しゴム・用紙(A4)
(4)マイタイム進行板書

 災害時に考えるのと平時から考えるとの違いをアクティビティに活用し、避難用バックの必要性に気づいていただき、持ち帰って家族等で話し合い、避難用バックを用意しよう。
 また、滝川市水害コミュニティ・タイムライン作成マニュアルを活用し、家族等の事前行動計画(マイ・タイムライン)の必要性に気づき、グループワークを通じて作成することにより、家に戻ってから家族等々話し合い、マイ・タイムラインの作成をすることの大切さに気づいていただきました。


地域の助け合いのための「コミュニティ・タイムライン」を作ってみよう
 
 プロジェクトWET(ウエット) テキスト327ページ「8人がひとりのために、ひとりがみんなのために(8-4-1、One For All)」活用し共助について促進するため開発

1 目的 災害の際には、避難行動要支援者(障害者等)への支援をはじめ、お互いに助け合う共助の取り組むが不可欠であり、その役割が、町内会・自主防災組織に求められる。一方で高齢化や会員数の減少をなど課題を抱える町内会等を支援する北海道地域防災マスターをはじめ、民生委員・児童委員、防災知識等を有する自衛隊OBや消防OBの方々などとの連携も必要である。そのため、共助の体制を話し合い、共助の事前行動計画となるコミュニテ・タイムライン作成することことにより、水防災意識社会を目指し、犠牲差を出さないことを目的とする。

2 準備するもの
(1)水害コミュニティ・タイムライン作成マニュア(以下「運用M」という)
(2)コミュニティ・タイムライン案(うら)・(おもて)
(3)長さの違う紐8本(1.5M~2Mぐらい)・輪ゴム(大きなもの)・空き缶・スズランテープ・イス(数脚)障害物用・缶に入れるビー玉・マスキングテープ・名札・カード及び避難所の紙・ビー玉やおはじき
 
 「災害から身を守る力」とは、「災害が起こった時、目の前の状況を見て、自ら身を守るために判断し、自ら行動することができる力」。そのためには、自分だけの努力(自助)だけではなく、近所や関係機関が助け合い(共助)と併せてチームワークが大切です。発災の際の逃げ遅れを防ぐため、日常からの避難行動要支援者の把握の重要性を理解するとともに、避難時の協力について体験していただきました。


アクティビティのピアティーチングを実施の後、記念撮影を行いました。




 
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