第11回 プロジェクトWETファシリテーター講習会 開催レポート
2015/12/02
プロジェクトWETのファシリテーター講習会も今回で11回目。新たに15名の方がファシリテーターとしてプロジェクトWETのファシリテーターとしてネットワークに加わっていただけることとなりました。
日程 : 平成24年1月21日(土) 10:00-19:00 ~ 22日(日) 9:00-16:40
開催場所 : (財)河川環境管理財団 会議室 (東京都中央区)
主催 : (財)河川環境管理財団 プロジェクトWETジャパン
講師 : プロジェクトWETジャパン コーディネーター 河﨑 和明
コ・コーディネーター 藤兼 雅和
ファシリテーター 二宮 孝
受講人数 : 16名(フォローアップ参加者1名を含む)
毎年1~2回程開催しておりますプロジェクトWETファシリテーター講習会。(昨年度は2回開催致しましたが、今回は1回のみの開催となりました。)今回の講習会も冬の寒さに負けない「熱い」講習会となりました。
共同講師には、平成21年度に約1年かけて取り組んできました「新アクティビティ集」編集・発刊ワーキンググループの「試行検討会」に参加・ご協力頂いたNPO法人体験学習研究会の二宮孝氏をお招きしアイスブレイクやアクティビティ等を実施していただきました。
特にファシリテーター講習会では初となる「ファシリテーション講座(プロジェクトWET等のプログラム活用方法等)」を二宮氏に実施していただき、ファシリテーションの考え方だけでなく、学校教育や保護者との関わり等についても幅広くディスカッションすることができました。
ピア・ティーチングでは、「すばらしき水紀行」の改訂版と昨年9月に米国で大幅改訂となったガイドブック「ジェネレーション2.0」からの新アクティビティ3つを取り入れて実施したところ、新たな発見や広がり、課題等を見つけることができ、今後の改訂やガイドブックの開発、プロジェクトWETアクティビティの更なる発展に向けて大きな成果を得ることができました。
今回の講習会の実施概要を写真にクローズアップしてレポート致します。
アイスブレイク
道具を使わなくても簡単にできる「お役立ちアイスブレイク」を二宮氏が実施。「この講習会で得たいものは?」という問いに対し、参加された方々からは「ウデを上げたい」「ネットワークづくりをしたい」など意欲的なコメントが次々とあがりました。
地下水を知ろう(1)
藤兼コ・コーディネーターによるアクティビティ実演。砂や粘土を用い、地下水のモデルを作成して水の流れを実験。
地下水を知ろう(2)
データをもとに各自が「ボーリング調査」をし、地下の様子と地下水を可視化していきます。
地下水を知ろう(3)
ガイドブックには記載されていませんが、オリジナルの要素を付け加えて「地盤沈下」のメカニズムをみんなで表現。
8人がひとりのために、ひとりがみんなのために<水利用編>(1)
今回、防災編ではなく水利用編で実施。床には一度豪快に水をこぼしたあとが…。
8人がひとりのために、ひとりがみんなのために<水利用編>(2)
声を掛け合いながら、8人が力を合わせて水を運ぶチームビルディングのアクティビティ。
8人がひとりのために、ひとりがみんなのために<水利用編>(3)
様々な障害物もみんな一つの運命共同体として乗り越えます。
ファシリテーション講座(プロジェクトWET等のプログラム活用方法等)
今回初めて実施しました「ファシリテーション講座」。経験豊富な二宮氏から、体験学習の背景や実施にあたっての様々な示唆を受け、学校教育の現状や保護者との関わり方等についてもディスカッションしました。
ピア・ティーチング準備
4グループに分かれてピア・ティーチング※を準備。実施の流れや役割分担等をグループで決めていきます。 ※参加者ないし参加者のグループが教師役となり、他の参加者に対してアクティビティを実践し、その結果を評価しあうこと。
バイキン・バスターズ(1)
昨年9月に米国で大幅改訂となったガイドブック「ジェネレーション2.0」からの新アクティビティの一つ「バイキン・バスターズ」。キラキラ光るラメパウダーを使ってバイキンを表現。
バイキン・バスターズ(2)
手洗いの重要さを、オリジナルポスターを使って啓発します。また、オリジナルの替え歌をつくって手洗いを「楽しく」「長く」できるように一工夫。
すばらしき水紀行(1)
日本版化した「すばらしき水紀行」。導入部分はアレンジで「水」に関するキーワードをみんなでブレインストーミングしました。
すばらしき水紀行(2)
現在及び歴史上、水を利用して生き物や植物が移動していった様子を辿り、地球上の広大な水環境に思いを馳せます。
水預金口座(1)
ガイドブック2.0の新アクティビティ「水預金口座」。銀行の預金口座をモチーフにして、流域の水の収支について考えます。
水預金口座(2)
収入が多い時は貯金をし、生活が苦しいときには節約したり貯金を崩したりします。水もまた同じようにやりくりをする必要があります。
海の生物圏(1)
ガイドブック2.0の新アクティビティ「海の生物圏」。各自がお気に入りの潜水艇を手にし、深海の旅に出発します。
海の生物圏(2)
海で出会った様々な生物をカテゴリー分けします。海の生物が生息域に合わせて様々な適応をしてきた事を学ぶことができます。
エデュケーター講習会開催計画作成
エデュケーター講習会の開催計画をシミュレート。市役所の職員を対象にした講習会等、すぐにでも講習会を開催できるような計画案を多数プレゼンテーションしていただきました。
終わりに
今回のファシテーター講習会では、ファシテーション講座や新アクティビティの導入、振り返り問題等、様々な試みを行いました。参加された方々の熱意や共同講師の二宮氏の人柄等が相俟って、大変楽しく講習会を終えることができました。ご参加いただきました皆様、まことにありがとうございました。
次年度もファシリテーター講習会を開催致しますので、参加を希望される方はこれからも是非随時当プロジェクトWETのホームページやメールマガジン「WETnews」をご覧ください。