掲載日:2015.12.01
平成26年度 プロジェクトWETエデュケーター講習会inたきかわ プラス 石狩川リバーインテリジェント認定講習会
平成26年度 プロジェクトWETエデュケーター講習会inたきかわ プラス 石狩川リバーインテリジェント認定講習会
2015/12/01
日 程 平成26年11月29日(土)10:00~18:30
開催地 滝川地区地域防災施設 (北海道 滝川市)
講 師 湯浅 芳和
1.実施の対象
今回の講習会は、北海道の石狩川流域で活躍するボランティアを中心に、会社員の方、行政の方、団体の方、フォローアップ1名を含め11名の方に参加いただきました。
2.アクティビティ
1日の講習でピアティーチングを含め10個のアクティビティを実践しました。
アイスブレイクでは、グッパー・イ―ハァーなどの準備運動で、体をほぐし、声を出すことで、これからの受講を受けやすくし、その後、他己紹介で訊くことで、対象者(子どもたち)との信頼関係を築くことの大切さを学びました。
まずは「青い惑星」を実施し、WETのプログラムを通じて、楽しさと気づきを体験してもらいました。これは単にゲームをするのではなく、学校であれば、小学校5年生の理科の学習指導要領に沿ったもの、そして、しっかりと体験学習目標をおいて、それを達成していることを説明しました。
また、これに関連する「大海の一滴」を通じて、水の惑星でありながら、人間が使用できる水の少なさを気づいてもらい、先ほどのプログラムを組み合わせることで、より深く学べることを知っていただいた。
その後、ライフボックスでは、牛乳パックを利用して、保護者へ理解を求めることが大切なことをはじめ、これら3つの体験を通じて気付いたこと、調べたことを、学校内や図書館などに掲示板を作成し、水の大切さを普及させるという環境に対する段階的教育の行動を実践してみた。
さらには、WETプログラムをローカルな水環境問題と如何に組み合わせてできるかを、ブルービーズでは、みんなが石狩川となって川の流れや水害の仕組みを疑似体験し、侵入者では、外来種であるウシガエルと、北海道の在来種であるエゾヒキガエルの関係性について学ぶことができることを伝えました。
3.ピアティーチング
参加者3~4人1組で3つのグループに分かれ、ピアティーチングを行いました。
1班の持ち時間は30分として、全員が指導者の役をすることを条件として実施をしました。
参加する側は、メモで、良かった点、もっとこうしたらよかった点を、ポストイットを記入し、実施者に渡すということでピアティーチングを行いました。
ピアティーチングのアクティビティは、「川を渡る」「正当な価格」「8人はひとりのために ひとりはみんなのために」「水リンピック」の5つを行いました。
各グループとも志向を凝らして、気づきを促し、課題を一般化し、今後、どうしたらよいのかなど、学習目標がしっかりと達成されたピアティーチングが行われました。
4.実施の感想
今回は、WETの前段に、NPO法人まち・川づくりサポートセンターが進める「石狩川リバーインテリジェント(知識人)認定講習会」を行うことで、川の歴史・自然・洪水・治水など石狩川学を学んだことで、身近な水環境を取り入れたプログラムを組むことのノウハウの基礎を得たうえで、子どもたちによりリアリティーのあるプログラムを提供することが、より水に対する興味を持つことにきっかけを促せる可能性があることを伝えることができたと感じています。
また、今後、木曽川のように、石狩川にも独自のWETプログラムができることを期待しています。
最後に、今回の参加者の方々が『みんとち(アイヌ語で河童を意味する)自然体験楽校(たきかわ子ども水辺協議会)』で、より多くの子どもたちにWETの体験学習の機会を与えくれて、水に関する教育が深まり、石狩川流域の環境が今以上に関心がもたれることを期待しております。