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掲載日:2022.03.11

【レポート】久留米市における子ども向け「プロジェクトWET」実践活動4件(2021年度)

【レポート】久留米市における子ども向け「プロジェクトWET」実践活動4件(2021年度)

2022/03/11 レポート

・レポーター:ファシリテーター鍋田康成(筑後川まるごと博物館運営委員会) 2022.03.08
・レポート期間:2021年6月~2021年11月(4件の活動事例)
・場所:福岡県久留米市(筑後川防災施設くるめウス)

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九州一の大河・筑後川の中流域に位置する久留米市で活動する筑後川まるごと博物館運営委員会は、2017年から2021年12月までに8回のプロジェクトWETエデュケーター講習会を行なってきており、今まで合計109人のエデュケーターが誕生しました。この中から8人の方が上級指導者であるファシリテーターとなり活動しています。
当初の受講者の中から「実践の場が欲しい」との声が上がり、2017年10月から有志が集まり「プロジェクトWET自主研究会」が始まり、筑後川防災施設くるめウス(以下、くるめウスという)において年6回程の活動を行っています。この会は自由参加の形で集まったエデュケーター、ファシリテーターの方々と意見交換しながら、子どもたち向けの WETプログラムを実施するために、アクティビティの工夫と 研究を重ねてきています。併せて、子供向けWET体験会「水のふしぎ」を実施して、指導者としての腕を磨く実践の場となっています。2020年度は新型コロナ禍のためにオンラインを中心に3回実施しましたが、2021年度は引き続き新型コロナ感染防止対策をとりながら対面での体験活動を4回実施できました。以下にその実践活動事例をレポートします。

1.6月27日 環境フェアで子ども向けプロジェクトWET体験活動 [実施報告1]
久留米市宮の陣クリーンセンターにおいて催された環境フェアのイベントの一つとしてプロジェクトWET体験活動を行ないました。事前募集で集まった親子12人が参加して、水と環境の大切さなどについて楽しく学びました。
この日はファシリテーター3人(工藤祐子さん、國武のぶ子さん、鍋田)の指導で4つのアクティビティ「青い惑星、水リンピック、侵入者、驚異の旅」を行いました。「青い惑星」では地球型のボールを投げ合って水の大切さについて学び、「水リンピック」ではクリップを水に浮かせる競争をしながら表面張力について学び、「侵入者」では在来生物を絶滅に追いやる外来生物の脅威について、「驚異の旅」では参加者が水の分子になって旅をしながら水の循環について学びました。  
参加者からは「水のことで知らないことがたくさんあった」「水にまつわるいろんな場所を巡るのが楽しかった」などの感想がありました。

1-1.青い惑星                              1-2. 水リンピック


1-3.侵入者!                             1-4.驚異の旅



2.7月25日子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」 [実施報告2]  
筑後川防災施設くるめウスにおいて、小中学生15人が参加して、身近な水の大切さなどについて。ファシリテーター4人(工藤裕子さん、堤智美さん、倉吉孝道さん、鍋田)の指導で楽しく学びました。コロナ禍の最中なので感染防止対策には十分配慮して、募集定員を10人までとして、広い会場で席の間隔をあけて行いました。事前に、「感染防止のための確認書、兼健康チェックシート」を配布して、受付で回収し、検温、消毒を徹底しました。
この日は3つのアクティビティ「青い惑星、水リンピック、驚異の旅」を行いました。「青い惑星」では水の大切さについて、「水リンピック」では表面張力について、「驚異の旅」ではサイコロを投げて水の旅を体験し水の循環について学びました。  
参加者からは「ゲームで体感させるプログラムは面白いと思いました。関心へのきっかけ作りになった」「わかりやすく楽しく学べた」「アメンボが水の上を自由に動けるわけが分かった」などの感想がありました。
2-1.青い惑星                             2-2. 水リンピック

2-3.驚異の旅                             2-4.驚異の旅 集合

3.10月17日子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」 [実施報告3]
   くるめウスにおいて小学生6人が参加して、身近な水や環境を守る大切さなどについて、ファシリテーター4人(工藤祐子さん、國武のぶ子さん、最上友香子さん、鍋田)の指導で体験ゲームを行いながら楽しく学習しました。新型コロナ感染拡大のためおよそ3ヶ月ぶりの体験活動です。
この日は3つのアクティビティ「青い惑星、侵入者、驚異の旅」を行い、「青い惑星」では地球型のボールを利用して身近な水の大切さについて、「侵入者」では外来生物の脅威について、「驚異の旅」ではサイコロを投げて水の旅を体験し水の循環について学びました。
参加者からは「話を聞くだけでなく、ゲームを取り入れて学べて分かりやすかった」「ゲームを通じて生
態系の仕組みを学べるのが良かった」「子どもたちが自分で考えているのが良かった」などの感想がありました。
3-1.青い惑星                             3-2. 侵入者!

3-3.驚異の旅                            3-4.驚異の旅 集合

4.11月14日子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」 [実施報告4]
くるめウスにおいて親子17人か参加して、身近な水の大切さなどについて、ファシリデーター4人(工藤祐子さん、國武のぶ子さん、最上友香子さん、鍋田)の指導でプロジェクトWETのアクティビティを行ないながらSDGsを学びました。この日は3つのアクティビティ「青い惑星、ブルービーズ、驚異の旅」を行い、「青い惑星」では水の大切さについて、「ブルービーズ」では川の流れの季節変化について、「璧異の旅」では水の循環について学びました。参加者からは「体験を通じて分かりやすいように工夫してあり楽しく学べた」「参加者が一体となって川の流れの仕組みを体験できたのが良かった」「地球上の水のうち私たちが使える水はごくわずかということがわかって大切にしなければ、と思った」「水の循環の仕組みが体を使って体験できたのが良かった」「川の流れ方が季節によって違うことが体験して良くわかった」・・・などの感想がありました。
4-1.青い惑星                             4-2.ブルービーズ

 
4-3.ブルービーズ                           4-4.驚異の旅 集合
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