レポート
レポート
ネパールにおけるプロジェクトWET実施報
2015/12/02
日 程 平成19年2月14日(水)~3月1日(木)
開催地 ネパール王国(Kingdom of Nepal)
講 師 横澤樹一郎(エデュケーター)
プロジェクトWETエデュケーターの横澤樹一郎と申します。
大学生年代のボーイスカウトによる活動団体である「Pax IV Hyper」というグループの事業としてネパールのボーイスカウトと共に活動を実施してきました。
活動の概要は以下の様になっています。
*1.プロジェクト概要*
■場所: ネパール王国(Kingdom of Nepal)
■日程: 2007年2月14日(水)~3月1日(木)
■主催団体:
【日本側】ユーススカウトグループ Pax IV Hyper(ぱっくす ふぉー はいぱー)
【ネパール側】Kantipur Open Rover Crew (かんてぃぷる おーぷん ろーばー くるー)
Ever Green Rover Crew(えばー ぐりーん ろーばー くるー)
(主催団体のメンバーは皆、大学生年代のスカウト達が中心となっています。)
実施の様子 実施の様子
プロジェクトのセッションの一部としてネパールの学校の生徒達に向けてアクティビティの実施をさせて頂きました。
ネパールという国は、「ごみ」に関する意識が低い国です(現地のスカウトの友人も言っていました)。その為に、都市部の街や川岸にはごみが捨てられています。原因は、ゴミの集配システムや下水の処理方法が、近年の都市開発のスピードに追いつかないこと、またはそれらに付随して人々の意識の低さにあること、ではないかと考えられます。その他に、観光として多くの外国人が訪れることもあるかと思います。
今回、そんなネパールに住む子ども達に向けてアクティビティを実施させて頂きました。小学生くらいの子どもたちが対象でしたが、英語は堪能であり、逆に日本のスカウト側がたじたじになる事もありました。ただし共に活動したネパールのスカウト達が(後輩スカウトでもある)子どもたちに対して誠心こめて話してくれたことで子どもたちも話を聞き、理解してくれました。また、導入や振り返りも子どもたちの方からも積極的に発言をしてくれた事もあり、おおむね良い雰囲気であったと思います。
僕たちは、これまで自分達でこの様な「活動」を企画しながらネパールや自分たちの地元の子ども達に向けて実施をしながらの活動をしてきましたが、今回のプロジェクトではプロジェクトWETのアクティビティを使わせて頂き、とても良いなと思いました。実施した僕らスカウトにとっても勉強になりました。さらに、アクティビティは使えば使うほどもっと深みが出てくるのではないかと思いました。今後も、国内外問わずスカウト活動としてアクティビティを使わせて頂きたいと思います!また、プロジェクトWETジャパン事務局の方々からは色々と資材を提供して頂き、アクティビティ実施に関するアドバイスをした頂き誠にありがとうございました。
*2.プロジェクトWET実施報告*
■プロジェクトWET実施日: 2007年2月19日(月)、2月23日(金)、2月26日(月)
■実施日ごとの概要:
○2月19日(月)
実施場所: カトマンズの学校(kumari B.Higher Secondary School)
対象者: 約20人程(小学校高学年~中学校低学年)
実施アクティビティ: 驚異の旅、通り抜けます
○2月23日(金)
実施場所: バクタプルの学校(Ever Green Pioneer School)
対象者: 約30人程(小学校高学年~中学校低学年)
実施アクティビティ: 驚異の旅、ハンプティダンプティ
○2月26日(月)
実施場所: カトマンズの学校(kumari B.Higher Secondary School)
対象者: 約40人程(小学校高学年~中学校低学年)
実施アクティビティ: 塵も積もれば、大海の一滴
実施の様子 実施の様子
■備考:
○英語があまり得意でない日本のスカウトは「驚異の旅」ではジェスチャーを入れながらの
ルールの説明をしたり、あらかじめ水の移動をイラストで書いておき、振り返りの際に絵を
見ながら説明をしたりする事で真意を伝える事に努めた。
○ネパールのスカウトとの事前の打ち合わせで、アクティビティの進行や伝えたい事などを
説明しておき、ネパールのスカウトに「導入や振り返り」を任せる事もあった。
○「塵も積もれば」のアクティビティの終了後、現在は近づくこともないゴミの投棄や排水の
流入がなされている川について、学校の校長先生から「先生が子どもの頃に泳ぐことの出
来た川の様子や、飲める程にきれいな当時の川の水についての話」を子どもたちに話して
もらった(かなりの熱弁だった)。
○缶バッチや驚異の旅で出来上がるビーズの腕輪を子どもたちがとても嬉しがってくれた
○日本でも子どもに向けたアクティビティの実施機会を増やし、アクティビティ実施の為の良
い雰囲気作りの仕方を学ぶ必要が僕たち日本のスカウトにある事を思った。
