プログラミングで防災行動計画を再現する授業を実施しました。

2022/03/15 レポート

■採択助成番号
2021-7221-001

■実施場所
三重大学教育学部附属小学校(対象河川:雲出川)

■実施期間
2021年12月~2022年3月

■実施団体
三重大学教育学部附属小学校 5年生

■代表者
前田 昌志

■報告タイトル
プログラミングで防災行動計画を再現する授業を実施しました。

■本文
5年生理科「流れる水の働き」で学習した知識を活用して、水害から人々の命を守るための具体的な行動(防災行動計画/タイムライン)について考える授業を行いました。国土交通省、ダム、自治体、住民と役割を分け、LEGO SPIKE Primeで目的に応じたプログラミングをしています。
授業の中では、「命を守るために」という視点だけでなく、「プログラミングの良さは何か」「よりリアルにできるか」「自助・共助・公助の視点から河川防災に大切なのは何か」という視点で、子どもたちは試行錯誤を続けていきました。

(児童の感想)
・私は、住民の役割は何も重要なことはないだろうと思っていました。でも、住民にも避難指示に適切に応じるなど、できることがあると知りました。実際に作ってみたり、自分がその役をやってみたりしないと分からないことが多いんだなと思いました。そして、資料等を見るだけでは分からなかった連携や関係性を知ることができました。
・僕はダムや国土交通省の人たちは住民を助けるだけだと思っていたけど、よく考えたらダムの人たちも犠牲になって良いわけじゃないから、そこもちゃんと考えていかないといけない思いました。
・このLEGOブロックで連携するときに、どうやって情報を伝えるかが難しかったです。あと、リアルさを求めたとき、住民のリアルとは何だろうと思いました。
・自助、共助、公助、それぞれのバランスが大切だと思います。例えば、誰かを助けているうちに自分まで巻き込まれて死んでしまう可能性もあるから、周りの人を助けつつ自分も逃げる、そういうバランスを保つことが大切だと思いました。

■写真1
水位や流入量に合わせてゲートが開閉するダムを再現

■写真2
複数の変数によってダムのゲート開閉が行われるプログラム

■写真3
授業の板書

■写真4
自治体チームの改善点

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