生命のネットワークを知る馬入水辺の楽校「カマキリ調べ」

2021/07/16 レポート

■助成番号
2021-6111-001

■活動種別
その他
 
■実施場所
馬入水辺の楽校

■実施期間
2021年7月10日(土)

■実施団体
NPO法人 暮らし・つながる森里川海(呼称:湘南いきもの楽校)

■代表者
臼井 勝之

■本文
梅雨の間の晴れ間。初の試みであるカマキリ調べが始まりました。どんな種類のカマキリがいるのか、どんなところに卵を生むのかなど、子どもたちと一緒に調べ、結果をまとめます。この時期に見つかるのは羽の生えていない幼虫で、オオカマキリ、ハラビロカマキリの2種が見つかりました。いるはずのコカマキリの姿が見当たりません。果てさて、どこに? 宿題が一つ残りました。
多数の虫捕り名人が集まるといろんな生き物が集まります。「これ何」と尋ねられますが、図鑑を片手に一緒に調べます。「これかな、あれかな」と調べて行くうちに、無事に見つかると、「やった、これだ」となります。受け身でなく、主体的な生き物調べとなります。
ところで今年はオギが元気です。草刈りの成果が実りました。これならカヤネズミの営巣もと思っていましたが、その通りの結果となりました。5メートルほど歩いただけですが、現在使用中が1つ、作成中が2つ、古巣が1つ見つかりました。第一発見者はカヤネズミのことを知らない、参加者のお母さん。変なものがあるとの一報で見たらカヤネズミの巣でした。
カマキリ調べでは蜂類、毛虫類、ムカデなど、危険な生き物にも出会います。誰かが「これは何?」と示したのがカバキコマチグモの巣。
毒があり、噛まれると大変なことになると伝えました。噛まれないように注意しながら蜘蛛の糸を外すと、中に親グモと卵が見えました。すこし経つと親グモが空いた穴を糸で塞ぎました。あっという間の早業で、ちびっ子たちも「おおっ」と感動。「知ることは感じることの半分も重要でない」。レイチェルカーソンの言葉を思い出しました。次回は22日、参加者を募ると手がいっぱい上がりました。これからが楽しみです。

*この日、生命のネットワークを感じた人たち
子ども31、大人31、スタッフ6人=合計68人

■写真1
楽しいぞ!「馬入水辺の楽校カマキリ調べ」
幼虫から成虫、卵鞘調べまで、息の長い取り組みの始まりです。

■写真2
虫捕り名人
虫捕り名人が網を持つといろんなものが集まります。
「これ何」と尋ねられますが、図鑑を片手に一緒に調べます。自分で調べることで特徴が頭に刻まれます。

■写真3
生き物がいっぱい
傘を枝や草むらの下に逆さまに開いて、上をガサガサやると、驚くほどの生き物が落下してきます。
もちろんカマキリも。
生物多様性を肌で感じることができます。

■写真4
カヤネズミが元気
今年はオギが元気です。これならカヤネズミも元気と思っていましたが、その通りの結果となりました。
5メートルほど歩いただけですが、現在使用中が1つ、作成中が2つ、古巣が1つ見つかりました。
草刈りの成果が実りました。

■写真5
毒蜘蛛「カバキコマチグモ」
カマキリ調べでは蜂やムカデなど、危険な生き物にも出会います。誰かが「これは何?」と示したのが毒蜘蛛「カバキコマチグモ」の巣でした。噛まれないように注意しながら蜘蛛の糸を外すと、中に親グモとその卵が見えました。親グモの動きは迫力があり、噛まれた大変とちびっ子たちも納得してくれました。
ちなみに孵った子グモは親グモを食べてしまうとか。子孫を残すエネルギーのすざましさを感じます。

■写真6
スケッチ
捕獲したカマキリをスケッチしました。じっくり見ることで生き物の特徴がわかります。
カマキリ調べの活動報告にも使います。

■写真7
ちびっ子多数が参加
31人のちびっ子が集まりました。これからが楽しみです。
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