ウナギの棲む川づくり運動ただいま展開中!

2021/06/11 レポート

■助成番号
2021-6111-001

■活動種別
その他

■実施場所
馬入水辺の楽校

■実施期間
2021年5月30日(日)

■実施団体
NPO法人 暮らし・つながる森里川海(呼称:湘南いきもの楽校)

■代表者
臼井 勝之

■本文
回を重ねるごとに参加者が増えるお魚調べ。川に入ること自体がまず楽し。網でガサガサするとハゼやテナガエビなどが入り、なお楽しなので、人気NO1の催しであります。
本題はウナギの保護活動で、石倉カゴの調査が主目的ですが、これがまた楽し。毎回、何が入っているか、ワクワク、ドキドキで深みにはまっています。
石倉カゴの石をはずすと太いウナギが目に入ります。その瞬間、あちこちから、ちびっ子の手が伸びて来ます。「初めて触った」と歓声が湧きます。裏方のおじさんたちの満足度もアップ。「また頑張っちゃうもんね」とエネルギーに火がつくのであります。
この日は国土交通省京浜河川事務所による水質検査のアクティビティも実施。透視度やPH検査を実施し、生きものが棲める水環境であることがわかりました。
お魚調べは年に3回。「もっとやって」とリクエストが来ています。
さて、どうするか。

■この日お魚知らべに熱中した生きもの好き
子ども46、大人42、スタッフ21、取材2=合計111人

■石倉カゴの詳細は
(株)フタバコーケンさん http://www.futaba-k.co.jp/pickup/unagi/

■写真1
そう!これが「石倉カゴ」です。
河川土木と生物多様性保全の共存を目指して、静岡県の(株)フタバコーケンさんが開発されました。
絶滅危惧種ウナギを救う方法は何かないかなと探していた所、インターネットでその存在を知り、国土交通省の許可をいただき、2018年3月に設置しました。
現在、相模川には、協働している桂川・相模川流域協議会が1基、当法人が2基、合計3基のモニタリング用石倉カゴが設置されています。
伝統漁法「石倉漁」と「蛇カゴ」の長所を組み合わせたこのカゴ、これまでの調査で多くの生き物が棲みつき、効果絶大であることがわかりました。

■写真2
調査で捕獲されたニホンウナギやカワアナゴ
ウナギが絶滅危惧種になってしまった要因として潮流の変化など、いろいろありますが、護岸工事などが進み、ウナギの棲める環境が減っていることも見逃せません。
そこで石倉カゴの登場となります。多孔室空間が生きものの住処となります。護岸の根固め等で利用してもらおうと要請活動を続けています。

■写真3
石倉カゴから石を取り出すと・・・
網の底に何やらうごめくものが。この瞬間、歓声が湧きます。

■写真4
神奈川県内水面試験場の工藤先生に採れたお魚のいろいろを説明していただきました。
とても勉強になります。

■写真5
今回は国土交通省京浜河川事務所による水質検査も実施されました。写真はPH検査。

■写真6
透視度検査。生きものが棲める水質であることが確認されました。メデタシ。
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