海のお魚調べ

2019/09/09 レポート

■採択助成番号
2019-6111-003
 
■実施場所
平塚新港
 
■実施期間
2019年8月31日(土)晴れ
 
■実施団体
NPO法人 暮らし・つながる森里川海(呼称:湘南いきもの楽校)
 
■代表者
臼井 勝之
 
■報告タイトル
海のお魚調べ
 
■本文
●相模川を丸ごと楽しむ
 8月31日、ひらつかタマ三郎漁港で子どもを対象にした海のお魚調べを実施した。平塚市漁業協同組合の協力で実現した。
 水ガキ養成講座はまだ途中だが、源流域での皮むき間伐体験と清流の生き物調べ、中流域でのカヌー体験と魚採り、下流域での川の自然楽校、そして今回の海の生き物調べと、相模川を丸ごと楽しんでいる。
 全部の企画に参加できた子、そうでない子、いろいろだが、最大の収穫は子どもたちのあふれる笑顔に接することができたこと。自然との触れ合い、生き物との出会いが、如何に大切かを知る旅となった。
 
●1日で81種観察
 海のお魚調べでは、定置網漁で獲れた魚、子どもたちが港内で捕獲、見たもの、夜の集魚灯に集まったものなど、1日で81種となった。暮らしの近く、ひらつかタマ三郎漁港にたくさんの生き物がいることを知った。これは、講師、手良村知功さん(東京大学水産実験所修士2年)のおかげ。先生無くして今回の企画は成立しなかった。魚に対する愛情、豊富な知識、話術が子どもたちを惹きつけた。
 
●ミニミニ水族館
 水槽の中はカワハギやサザナミフグ、ニジギンポ、オヤビッチャなどの稚魚であふれた。
見ているだけで楽しい。でも、子どもたちは見ているだけではダメ。とにかく触りたい。飽きずに水槽に手を入れている。
 お魚にはしばし我慢してもらった。魚釣りに訪れた市民も覗いていく。釣り上げた魚の種類を聞きに来る人、釣った魚をくれる人、釣竿を持たしてくれる人など、魚と子どもたちが人と人をつないだ。
 
●夜の生き物に魅入る  
 圧巻は夜の生き物調べ、スポットライトで海を照らしているとプランクトンが多数水面に集まる。筋になって、たなびく。それを狙って小魚が集まる。アンドングラゲの長い触手がユラユラ。みんなを惹きつける。幻想的だ。
 魚の群れが目の前をよぎる。シラスやシラスウナギ、イカの赤ちゃんも登場する。
 はしゃぐ子は一人もいない。みんなじっと海をみつめる。あっという間に時間が過ぎる。心に残る体験になったようだ。
 
●魚も採れたが、ゴミもいっぱい。「ゴミは捨てない」の声も。
 最後に、魚採りは流れ藻の下を探るが、港内にあるゴミもいっぱいすくってしまう。子どもたちから「きたない」「お魚がかわいそう」「ゴミは捨てない」との声があがった。
 藻は海に返すが、ゴミは陸にあげる。毎年、ゴミ拾いを実施しているが、こんなシーンは見たことがない。ゴミが自分ごとになった瞬間を見たような気がする。
 
●港内のお魚調べは満潮時、ライフジャケットが必着。
 とても魅力的な観察会だが、生き物に詳しい講師が欠かせない。毒を持つ生き物のことをアナウンスする。水面との距離が近い満潮時に実施すること。干潮時では網が届かない。ライフジャケットは必着。
 木の浮き輪を用意する。スタッフは見守り隊に専念するなど、最新の注意が必要である。
 
※参加者:子ども22人、大人25人、スタッフ4人、講師1 合計52人
 
 
■写真1

スタッフは2時半起きで平塚新港に。定置網で獲れた魚を頂戴する。
 
■写真2

定置網で獲れた魚を説明する。
ホシザメなど見たことのない魚がいっぱいだ。触ってみる。
みんなの目が輝く。
 
■写真3

いよいよ港内の魚採り。海水面との距離が近い満潮時に行う。ライフジャケットは必着だ。
ポイントは流れ藻。その下に稚魚が集まっている。最初のうちはなかなか採れない。
網に入ると歓声が聞こえる。
 
■写真4

流れ藻の下を探る。落ちないよう気をつける。
スタッフや保護者の仕事は子どもたちの安全管理。
 
■写真5

藻を振るうとお魚が落ちてくる。大騒ぎになる。
 
■写真6

ミニミニ水族館の完成。生き物であふれる。
先生に種類や生態のことなどを教わる。黒潮に乗ってやってくる種類もたくさん見つかる。
死滅回遊魚といって冬になると死んでしまう。
 
■写真7

ゴミもいっぱいすくってしまう。
「きたない」「お魚が可哀想」「ゴミは捨てない」との声があがる。
藻は海に返すが、ゴミは陸に。ごみが自分ごとになる。
 
■写真8

スポットライトで海の中を照らす。
多数のプランクトンが集まり、それを食べに小魚が集まる。
 
■写真9

アンドンクラゲやシラスウナギなどが集まる。
幻想的だ。みん​なじーっと見つめる。