十三干潟を観察しました

2021/00/00 レポート

■採択助成番号
2019-5412-001
 
■実施場所
淀川・十三干潟(大阪市淀川区)
 
■実施期間
2019年05月03日(金曜日)9:00~16:00
 
■実施団体
高槻市立第六中学校・自然観察同好会
 
■代表者
檜山 裕美子
 
■報告タイトル
十三干潟を観察しました
 
■本文
淀川の汽水域の干潟は、身近な所にある貴重な自然です。淀川は、木津川、宇治川、桂川の三川が合流して、淀川となって 大阪湾の河口まで約35kmですが、淀川(毛馬)大堰から上流の 約25kmの淡水域と、同大堰から下流の約10kmの汽水域とに分かれています。淡水域と汽水域とが明瞭にに分かれているのが、他の河川にない淀川の大きな特徴になっています。 干潟には、カニやゴカイなどの底生動物(ベントス)が多く棲息し、野鳥の餌場となり、四季を通じて多くの野鳥に出会うことができます。また有機物がたくさん含まれ泥と一緒に積もっていきます。これは、カニや貝類、ゴカイなどの餌になります。有機物を分解するバクテリアも、これらの生き物の餌になっています。有機物が食べられたり分解されて、水がきれいになります。干潟の生き物は、河川の水質保全に大きな役割を果たしています。観察では、ハゼ、ボラ、チチブ、ウナギ、手長エビ、クロベンケイガニ、ヤマトシジミ、ゴカイなどが見つかりました。
貝類では貝毒が発生中です。ここ数年毎年発生しています。貝毒の原因のひとつに「水がきれいになること」もいわれています。淀川の水がきれいになっている証拠かもしれません。残念ながらシジミはシジミ汁にすることができませんでした。河川公園ではこの時期、BBQでにぎわっています。干潟近くの場所ではゴミ対策の一環として有料化されました。それ以外の場所でもゴミは持ち帰ってほしいと思います。淀川を自転車で下っていると、ウグイスやヒバリのさえずりが少なくなり、オオヨシキリやセッカの鳴き声が目立ちました。淀川の初夏を感じさせます。
 
■写真1

十三干潟
 
■写真2

自転車で移動中

■写真3

注意喚起の立て札
 
■写真4

ヤマトシジミ
 
■写真5

観察の様子
 
■写真6
観察できた生物

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