自然探偵団 野に出る!
■助成番号
2025-6111-023
■実施場所
神奈川県平塚市 馬入水辺の楽校
■実施期間
2025年4月5日
■実施団体
NPO法人暮らし・つながる森里川海(愛称:湘南いきもの楽校)
■代表者
臼井 勝之
■報告タイトル
自然探偵団 野に出る!
■本文
4月5日(土)、「生きもの調べの会」を開催しました。今年度のテーマは「調べる」。
どんな生きものが息づいているか、出会った生きものを記録していきます。先ずは鳥見から。警戒心のないモズ雄をじっくり観察することができました。でも、ちびっ子たちは鳥見があまりお好きでないようで、ムシ、ムシ、虫の声が飛んできましたのでトンボ池や見晴らしヶ丘周辺で生きもの探しを楽しみました。誰かがセイヨウタンポポの花にヤブキリの幼虫がいるのを見つけました。朽木の中の生き物を探すとクビボソゴミムシや大型カミキリムシの幼虫がゾロゾロ出てきて、みんな大満足。トンボ池ではシオカラトンボと思われるヤゴがたくさん見つかりました。ヒットはヒシモンナガタマムシ。エノキの枝を振るったら落ちて来ました。すごく小さなタマムシですが、ヤマトタマムシに負けじ劣らじ、お腹が金色に光っていて、とても綺麗でした。
この日は48種の生きものに出会えました。同定の際の先生は日本の昆虫1900などの昆虫図鑑、数冊。これかな、あれかなと必死で探します。これが大切です。ネットで調べると、ああそうかで終わってしまい、体得できません。自分で調べると生きもの特徴を掴むことができ、記憶に残ります。
それでもわからないときは先達の教えを乞います。今回のゴマフリドクガは友人に同定してもらいました。モンシロドクガと思っていましたが違っていました。「モンシロドクガの幼虫の方が胸部(頭の下側)の黄色部分が大きいことで見分けられます」とのことでした。勉強になります。
*4月5日、この日生き物探しに熱中した仲間たち:大人4、子供4、スタッフ1=9人

(写真1)先ずは鳥見から。竹林にモズがとまっていました。

(写真2)警戒心の全くないモズ♂がいました。じっくり見ることができました。

(写真3)ヤブキリの幼虫発見!

(写真4)トンボ池を探るとシオカラトンボと思われるヤゴが多数

(写真5)この日のヒット。エノキの枝を振るったらヒシモンナガタマムシが出て来ました。図鑑と首っぴきで調べました。人にこれなあに?と聞くのではなく、自ら調べることが大切です。識別能力が高まります。

(写真6)モンシロドクガの幼虫と思ったら、ゴマフリドクガの幼虫でした。触らないように!

(写真7)朽木の中から大型カミキリムシの幼虫が。種類を調べるため、昆虫少年が飼育します。観察記録をつけることのお約束です。