ニュース
レポート
掲載日:2024.01.09
日程: 2023年3月~11月(6件)
会場: 福岡県久留米市 (筑後川防災施設くるめウス) ほか
講師: ファシリテーター 鍋田康成 (筑後川まるごと博物館運営委員会) ほか 2023.12.30
九州一の大河・筑後川の中流域に位置する久留米市で活動する筑後川まるごと博物館運営委員会は、2017年から2023年12月までに11回のプロジェクトWETエデュケーター講習会を行なってきており、今まで合計129人のエデュケーターが誕生しました。この中から9人の方が上級指導者であるファシリテーターとなり活動しています。
当初の受講者の中から「実践の場が欲しい」との声が上がり、2017年10月から有志が集まり「プロジェクトWET自主研究会」が始まり、筑後川防災施設くるめウス(以下、くるめウスという)において年6回程度の活動を行っています。この会は自由参加の形で集まったエデュケーター、ファシリテーターの方々と意見交換しながら、子どもたち向けの WETプログラムを実施するために、アクティビティの工夫と 研究を重ねてきています。併せて、子供向けWET体験会「水のふしぎ」を実施して、指導者としての腕を磨く実践の場となっています。2023年は3月~11月に6回の活動を行ないました。以下にその実践活動事例をレポートします。
【実施報告1】 3月26日 子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」
くるめウスにおいて、事前募集で集まった親子14人(小学生5人,幼児5人)が参加して、地球の水と環境について楽しく学びました。コロナ感染防止対策として、検温、消毒、換気などを徹底して行いました。
この日はファシリテーター2人(吉竹さん、鍋田)とエデュケーター1人(船田さん)の計3人の指導で3つのアクティビティ「青い惑星、水リンピック、驚異の旅」を行いました。「青い惑星」では地球型のボールを投げ合って水の大切さについて学び、「水リンピック」では表面張力などの水の不思議な性質について、「驚異の旅」では参加者が水の分子になって旅をしながら水の循環について学びました。
参加者からは「とても楽しく体を動かしながら学べて良かった」「自分が水の分子になって水の循環を実感できた」などの感想がありました。
【実施報告2】 6月18日 子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」
久留米市宮の陣クリーンセンターにおいて催された久留米市主催の環境フェアのイベントの一つとしてプロジェクトWET体験活動を行ないました。事前募集で集まった親子16人が参加して、水のふしぎな性質や環境を守ることの必要性などについて体験を交えて楽しく学びました。久留米市環境部のキャラクター分別戦隊のワケルンジャーも子どもたちと一緒に活動に参加し子どもたちの人気を集めていました。
この日は、ファシリテーター2人(國武さん、鍋田)とエデュケーター2人(酒井さん、船田さん)の計4人の指導で3つのアクティビティ「青い惑星、水リンピック、驚異の旅」を行いました。「青い惑星」では地球の表面における海と陸の割合をボールを投げ合うことで簡単に知る方法などを体験し、「水リンピック」ではクリップを水に浮かせて表面張力について学び、「驚異の旅」ではサイコロを振って参加者が水の分子になって旅をしながら水の循環について学びました。
参加者からは「いろいろな体験をしながらの学びに変化があって楽しく学べた」「水の旅でいろんなところを回って面白かった」「普段使っている水のついて考えることができて親子共に勉強になった」「環境のことを子どもと一緒に学べてよかった」などの感想がありました。
【実施報告3】 7月23日 子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」
くるめウスにおいて親子15人が参加して、身近な水の大切さやその不思議な性質などについて、ファシリテーター3人(國武さん、吉竹さん、鍋田)の指導で行いました。
この日は3つのアクティビティ「青い惑星、ブルービーズ、驚異の旅」を行いました。「青い惑星」ではボールを投げ合って、地球の表面の水の割合が7:3となることを知り水の大切さを学びました。「ブルービーズ」では、7月に豪雨による水害があったことから川の流れ方は季節ごとに大きく違ってくることを身をもって体験しました。「驚異の旅」ではサイコロを投げて水の旅を自ら体験した結果をみんなの前で発表して水の循環について学ました。
参加者からは「水のことをいろいろ体験できて良くわかった」「ボールを投げて海と陸の比が7:3になるのが不思議だった」「ゲーム感覚で楽しく体験学習できてとてもよかった」「大洪水になるわけがわかった」などの感想がありました。
【実施報告4】 8月10日 子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」
佐賀県の鳥栖市立図書館主催の夏休みわんぱく教室が行われ、当会も協力してプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」を実施しました。親子15人(小学生12人)が参加して、身近な水のふしぎな性質や水の大切さなどについて、ファシリテーター3人(服部さん、吉竹さん、鍋田) およびエデュケーター(船田さん)の計4人の指導で楽しく活動しました。
この日は3つのアクティビティ「青い惑星、ブルービーズ、驚異の旅」を行い、「水リンピック」では表面張力などの水の不思議な性質について、「ブルービーズ」では川の流れが季節で大きく違うことについて、「驚異の旅」ではサイコロを投げて水の旅を体験し水の循環について学びました。
参加者からは「体を動かすプログラムが多くて大人も思わず、オオ!と思うことばかりでした」「ゲームをしながら水について楽しくいろいろ学べて分かりやすかった」「川の流れを体感して大洪水になるしくみがよくわかった」「子どもたちの発表の手が次々と上がっていたのが良かった」などの感想がありました。
【実施報告5】 10月1日 子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」
くるめウスにおいて親子10人(小学生5人)が参加して、身近な水や自然環境の大切さなどについて、ファシリデーター2人(吉竹さん、鍋田) およびエデュケーター3人(船田さん、武田さん、竹田さん)の計5人の指導でプロジェクトWETのアクティビティを行ないながらクイズを交えてSDGsを学びました。
この日は3つのアクティビティ「青い惑星、水リンピック、驚異の旅」を行い、「青い惑星」では水の大切さについて、「水リンピック」では表面張力について、「璧異の旅」では水の循環について体験しました。
参加者からは「身近な水についてゲーム感覚で楽しく学べた」「“驚異の旅”では、氷河に長くとどまったので、なぜそうなったか自然に考えさせられた」「小さな子供たちが真剣に取り組んでいるのが微笑ましかった」「水の循環について自分の体を使ってわかりやすく体験できたのが良かった」・・・などの感想がありました。
【実施報告6】 11月12日 子ども向けプロジェクトWET体験活動「水のふしぎ」
2023年最後の活動となるこの日は、くるめウスにおいて親子18人(小学生9人)か参加して、身近な水の大切さなどについて体験学習しました。ファシリデーター鍋田およびエデュケーターの3人(船田さん、丸山さん、西村さん)の協力でプロジェクトWETの3つのアクティビティ「青い惑星、ブルービーズ、驚異の旅」を行いました。
子どもたちは楽しみながら、「青い惑星」では地球型のボールを投げ合って地球上に存在する水の割合と水の大切さを学び、「水リンピック」では水を満たしたコップにクリップを浮かべることで水の表面張力について学び、「璧異の旅」ではサイコロを振って自分が水の分子になって旅をすることで水の循環について体験しました。
参加者からは「水のしくみがゲーム感覚で楽しんで学べた」「子どもが夢中になって体を使って勉強できたのが良かった」「地球上の水のうち私たちが使える水はごくわずかということがわかって大切にしなければ、と思った」「水の循環の仕組みが体を使って体験できて楽しそうなのが良かった」「水がどんな形で旅するのかを考えることができた」・・・などの感想がありました。