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掲載日:2015.12.14

プロジェクトWETエデュケーター講習会(河川財団) レポート

プロジェクトWETエデュケーター講習会(河川財団) レポート

2015/12/14

日程     平成27年11月18日(水) 10:00 ~ 18:00
会場     中央区立環境情報センター(東京都 中央区)
講師     菅原 一成・吉野 英夫
 

公益財団法人 河川財団では、職員の水教育への理解、人への伝え方の実践等を通じ、自身のコミュニケーション能力の向上等をはかるため、職員向けの講習会を定期的に開催しております。

今回は河川教育で関係している企業や団体、大学、行政等の方々にもお声がけをし、更なる交流・相互理解を深める場ともなりました。

また、日本水道新聞社ならびに2015年度ミス日本「水の天使」の柴田美奈さんにも参加いただき、様々な方面で水教育等に携わる方々が一堂に会する講習会となりました。



本講習会の様子は平成28年12月7日の日本水道新聞やミス日本ブログにも掲載されています。
(同新聞には2015年度ミス日本「水の天使」の柴田美奈さんのインタビューも掲載されています)

日本水道新聞(平成28年12月7日)抜粋版へのリンク

ミス日本ブログ
 


講習会で実施したアクティビティは以下の通りです。
 
1.青い惑星
アイスブレイクとして実施。
声を掛け合いながら地球のボールを投げて、海と陸の比率を学びながら参加者の名前や参加の動機等を紹介しあう場となりました。



 
2.驚異の旅
しずくのお面をかぶって、水の分子になりきりながら実施しました。
地球上の水の存在する主な場所を9つに分類し、すごろくゲームのようにサイコロを転がしながら地球規模の水の循環を体験するプロジェクトWETの代表的なアクティビティです。
海と雲を行ったりきたり、または一つの所からなかなか先に進めない方もおり、グループに戻った際お互いの「水の旅」の違いに驚きの声が上がっていました。




3.水差しを回そう
参加者に流域内の様々な水利用者に扮してもらい、ひとつの水を分け合いました。コップに注ぐ際に、一つの職業がどれだけ水を使って戻すのか、残りの水量を見てざわめきが起こることもありました。
水の量が少ないと、どのようなことになるのか身をもって体験しました。



 
4.殺人鬼は誰だ
水が汚染されるとどうなってしまうのか、探偵になりきって実施しました。
このアクティビティは19世紀のロンドンで起きた実話が元になっていて、カードや地図を用い謎解きを行いながら汚染源を特定するミステリー風なアクティビティです。
実施後に現在のロンドンの写真を観たことにより、現実味が増したようでした。


 

【ピア・ティーチング】
プロジェクトWETの講習会では「ピア・ティーチング」と呼ぶグループ学習を取り入れています。
グループ同士で指導者役、生徒役に分かれ、アクティビティを実践しあう実習です。


5.枝分かれ
水の流れを体験するために、簡単な土地を作っていきます。
霧吹きを用い、水の流れが高いところから低いところへと移動する過程を、自身の目でみて、予想していた通りの所、思ってもいなかった所に流れたりすることが分かりました。



 
6.ブルービーズ
参加者を流域内の源流から河口までの水の流れに扮してもらい、四季の天候に合わせて、おはじきを手渡して行き、川の流れの変化を体験します。
川の合流点等一番大変な箇所に当たった人は、終始忙しく、おはじきを落とすたびに声が上がりました。


 
7.侵入者!(植物編)
在来種と外来種について学びます。
イス取りゲームに似たルールで、在来種と外来種がイスを取り合います。外来種の方が優位であるため、だんだんと外来種の数が在来種を上回って行きます。
最後まで在来種で残っていた方は、何が何でも外来種にならない!と張り切っていましたが最後にはとうとう外来種になってしまいました。



 
8.流域探し
少し動き回るアクティビティから、ワークシート形式のものに。
地図の中から河川を見つけ出し、降った雨が集まる範囲(流域)の境目も確認してきます。
色を塗る作業は、意見を出しながら慎重に進め集中して実施されていました。




今回4年ぶりの内部職員向けの講習会となりましたが、河川財団では河川教育の普及推進を柱の一つとしており、その一翼を担う体験型水教育プログラム「プロジェクトWET」の講習会を今後も定期的に開催し、職員のスキル向上を図っていきます。

また、今回参加いただいた河川教育に携わる関係者の皆様、参加いただいた皆様の今後のご活躍を期待しております。

 
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