トンボの棲むまちづくり運動展開中!ひらつかトンボ入門図鑑発行

2017/04/18 レポート

■採択助成番号
28-6112-018
 
■実施場所
馬入水辺の楽校
 
■実施期間
2017年3月31日
 
■実施団体
馬入水辺の楽校の会
 
■代表者
臼井 勝之
 
■報告タイトル
トンボの棲むまちづくり運動展開中!
ひらつかトンボ入門図鑑発行
 
■本文
 馬入水辺の楽校の会では、生物多様性の保全を図ろうと、「フォーラムトンボの棲むまちづくり」を組織し、トンボの棲むまちづくり運動を展開しています。平塚市のトンボの生息状況を知り、地域の自然環境の保護・保全を図ろうというもので、平塚市に対し、生物多様性地域戦略の策定を求めていくことも目的の一つになっています。
 調査には自然環境の保全や生き物に関心ある市民や市民団体、大学生や昆虫類の研究者など、多数が参加しました。まだ2年目の取り組みですが、県内で生息が記録されているおよそ75種の65%にあたる8科49種が記録されました。今後も調査精度を高めていく必要がありますが、平塚市のトンボ類は種類・個体数を減らしており、水辺環境の保全や復元、ビオトープの設置促進が必要なことがわかりました。
 今回の取り組みは、子どもたちと自然との触れ合い促進も大きな目的となっており、子どもたちを対象にした「トンボと遊ぼう平塚」にはたくさんの親子づれが参加し、トンボ捕りに熱中しました。
  そのような中で、初心者にもわかりやすいトンボ図鑑を作ろうということになり、今回の「ひらつかトンボ入門図鑑」の発行になりました。発行にあたっては公益財団法人河川財団による河川基金の助成をいただきました。
  初心者にもわかりやすいようにと、シオカラトンボやオオシオカラトンボ、コフキトンボやシオヤトンボなど、似た者同士が比較できるような構成とし、識別のポイントを矢印で示しました。平塚市のどこに行ったら合えるのか等、地域情報も掲載しました。「その場所の専門家、トコロジスト」を育成していこうとの考えから、「ひらつかトコロジスト図鑑VOL・1」としました。
 トンボ観察の入門書として、調査活動に参加していただいた方に配布するなど、有効活用していきます。
 
 
■写真1
トンボ類は似た者が多く、初心者の頭を悩ませます。
そこで、初心者にもわかりやすい図鑑をということで、河川財団の助成金をいただき、図鑑を発行しました。
トンボの棲むまちづくり運動に活用していきます。
図鑑の副題は「ひらつかトコロジスト図鑑Vol.1 」。
その場所のことならなんでもわかる、その場所の専門家「トコロジスト」を養成していきます。
 
■写真2
似た者同士が比較できるような構成とし、識別ポイントを矢印で示しました。
 
■写真3
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