世界初!ヒダサンショウウオの産卵行動のビデオ撮影に成功

2017/02/10 レポート

■採択助成番号
28-5412-001
 
■実施場所
岐阜県山県市高富2845-1
 
■実施期間
2016年4月1日(金曜日)~2017年3月31日(金曜日)
 
■実施団体
山県市立高富中学校
 
■代表者
福田 英治
 
■報告タイトル
世界初!ヒダサンショウウオの産卵行動のビデオ撮影に成功

■本文
研究者や専門家も、ヒダサンショウウオの産卵を見た人は誰もいない。それは、ヒダサンショウウオが渓流に棲む生き物で、水の流れのある大きな石底に産む。それも砂利とのわずかな隙間に産卵するからである。ヒダサンショウウオは、卵のう(卵が入っている袋)が流されないように石底に糊で接着する。その過程やオスの働きなど産卵行動は謎に包まれていた。その産卵行動の一部始終を、世界で初めてビデオカメラに収めた。
京都大学の西川完途准教授からも「ヒダサンショウウオの産卵の様子は見たことがない。撮影は国内で初めてだろう。渓流に生きるサンショウウオの生態を明らかにする貴重な映像」と話され、新聞でも社会面で大きく取り上げられ、全国版として発信された。 
これまでの一連の研究成果を平成28年11月21日(月)第51回全国野生生物保護実績発表大会(環境省)で報告し、「文部科学大臣賞」を受賞した。さらに平成29年3月に東京で開催される「日本生態学会」においても、研究発表を予定している。
 
 
■写真1
<ヒダサンショウウオの調査の様子>

春夏秋冬の3年間続けた、毎週土曜日の調査の様子。

■写真2
<ヒダサンショウウオの産卵の様子>
メスが仰向けになって踏ん張り、オスが卵のうを引き出す様子。
 
 ■写真3
<第51回全国野生生物保護実績発表大会の様子>



 
 
 
 
 
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