2003年3月の32ヵ国から109人の子どもたちが集まり、水問題を話しあった「世界子ども水フォーラム」をふまえて、日本の子どもたちが水問題を学び、話し合う機会がつくられました。それが、全国各地からたくさんの中学・高校生が広島県、太田川上流の加計町に集まった「世界子ども水フォーラム・フォローアップin広島」です。私たち参加者は、この土地にちなんだ体験をしたり、様々な説明をきいたりし、また「川遊び」、「水質」、「流域」、「水利用」、「川に学ぶ」、「いい川づくり」の6つの分科会に分かれて話し合いをしました。


安全で自然いっぱいの親しみやすい水辺を増やすこと。
水辺に親しみ、知識を増やす機会をつくること。
環境問題に積極的にとりくむ人と、危機感がない人との差を埋めていく こと。
川の上流と下流、田舎と都市部の相互理解を深めていくこと。
様々な人と水問題解決のための情報交換をしていくこと。


水を大切にし、川を汚しません。ゴミ拾いもします。
環境や水についての理解を深めます。
自発的に水の大切さをまわりの人に伝えます。
子どもたちのグループやネットウークをつくります。
子どもたちの体験や交流活動を広めるために、大人に協力を求めます。


都市部でも緑や生き物が多く、子どもが遊べる川を増やすこと。
コンクリート譲岸などの無機的な構造物に緑をよみがえらせること。
学校や地域で、親子が共に体験し学ぶ場をつくること。
都市と田舎の交流や、環境教育のコーディネーターや後継者を育成すること。
NGO、行政、企業とのパートナーシップの強化をすること。
マスメディア、インターネットなどを利用し、積極的に情報発信をすること。
全国、世界の子どもが集まるフォーラムを継続して開催すること。
 
最後に、私たちは「平和」を強く願います。3月のフォーラムは、アメリカ合衆国によるイラク爆撃と重なりました。そしてこのフォロ-アップ大会は、原子爆弾が投下された広島での開催です。太田川は被爆者が水を求めた川でもあります。私たちは、平和な世界をつくっていくために、今回、広島で自分が体験したことを、より深め、 そして人々に伝えてゆくことを宣言します。

2003年10月13日

©2003.財団法人河川環境管理財団子どもの水辺サポートセンター