たちの身近にある水をめぐる環境問題は、日本ばかりではなく地球規模となっております。そこで、ますます深刻化する世界の水問題を解決するために、行政・市民・学識者などのさまざまな分野の人たちが世界中から集まり、2003年3月「第3回 世界水フォーラム」が京都・滋賀・大阪において開催されました。
この中で主要な分科会のひとつとして『世界子ども水フォーラム』が開催され、日本を含む32ケ国109名の11歳から18歳までの子どもたちが参加しました。

 このフォーラムに、水辺環境の保全を問題として日本から参加した子どもたちは、世界では生きるための飲み水の確保さえも困難な状況にあるたくさんの人々がいることを実感し、世界の国々で抱えている水事情や水に対する価値観が多様であることを認識し、これを機会にして子どもとして何ができるのか、また、何をしなければならないのか、子どもたちで交流や意見交換をしてみたいとの意見が多く出されました。

  そこで、世界子ども水フォーラムでの経験や成果が継続したものとなることを期待し、子どもたちの企画や提案を中心として開催されたのが『世界子ども水フォーラム・フォローアップin 広島』です。 ”水じゃけん広島!~結べ!水ネットワーク~”をキャッチフレーズに、広島県太田川上流の加計町にある「川・森・文化・交流センター」を中心として2003年10月11日(土)から13日(月)の3日間の日程で開催されました。

  全国から54人の中学生・高校生の子どもたちと11人のファシリテーターが、大会の企画立案を担当した「子ども企画委員会」の意見をもとに、大会宣言文にあるような6つのテーマに沿った分科会、最終日に全体会が行われ、各分科会の発表と大会の成果として「水じゃけん広島!宣言」が取りまとめられました。


写真について
左上:給水車の水を求めて走る子ども達。アフガニスタンの難民キャンプ。
左下:可部線の下で水辺を散策している子ども達。
右上:大田川に合流する柴木川流域に存在する国の特別名勝三段峡。
左上:本年3月に行われた、世界子ども水フォーラムに参加した子ども達。
©2003.財団法人河川環境管理財団子どもの水辺サポートセンター