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掲載日:2019.01.09

プロジェクトWETエデュケーター講習会 in 筑後川-4

プロジェクトWETエデュケーター講習会 in 筑後川-4

2019/01/09

日程:平成30年12月23日(日)  
会場:久留米大学御井本館2FラーニングコモンズB,C(福岡県久留米市)
講師:須藤 諒・鍋田 彩夏
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 これまで「筑後川防災施設くるめウス」で開催してきた「エデュケーター講習会in筑後川」。第4弾となる今回は久留米大学にて開催しました。
 
 今回は遠いところでは兵庫県からもお集まりいただき、23名の受講者と5名のファシリテーターによる活気に満ちた講習会となりました。ファシリテーターを5名体制とすることで、スムーズかつ密度の高い講習会が実現しました。
 
講師が実施したアクティビティは以下の4つです。
◆アイディアプール
◆青い惑星
◆殺人鬼は誰だ?
◆スーパーボウルの殺到


 アクティビティの実施に先立ち、グループワークで気を付けることを一人ひとつ出し合い、一日を通しての「約束事」として共有しました。
約束事(例:子どもたちに分かりやすく伝える、楽しむ、他人の意見を尊重する 等)はホワイトボードに書き出し、受講者が常に確認できるように会場内に設置しました。約束事を共有することで、グループワークに一体感が生まれます。

 
 1つ目のアクティビティ「アイディアプール」では、一人ひとりが持つ「水に関するイメージ」を発表してもらいました。一口に「水」といっても様々な視点があることを共有しました。
この「水に関するイメージ」は4つのカテゴリーに分類し、後半のピア・ティーチングの班分けに利用しました。


その他の講師実施アクティビティの様子です。

青い惑星  統計学的手法を用いて海と陸の割合を探ります。パスの回数が一人1回(合計23回)だと「海:陸=7:3」にはなりませんでした。どうしたら正解に近づくか?について意見を出し合います。


殺人鬼は誰だ?  限られた手掛かりを元に、ロンドンの街を襲った「殺人鬼」を探し当てます。チームの結束力が高まりました。
 

スーパーボウルの殺到  サッカーワールドカップの試合当日をモデルに、下水道インフラがどのように機能しているのかを学びます。ハーフタイムの直後に起こることとは・・・!?
 
 
午後からのピア・ティーチングで実施したアクティビティは以下の4つです。
◆ ハンプティ・ダンプティ
◆ 驚異の旅
◆ 塵も積もれば
◆ ブルービーズ
 

ハンプティ・ダンプティ 時間を競いながら自然の風景が描かれたパズルを組み合わせます。元の状態を知らないと完成させるのに時間が掛かることを通じて、環境修復の難しさを体感しました。
 

驚異の旅  水の分子になりきって世界中を旅してもらい、「水の三態」について学びました。アクティビティの進め方に工夫が見られました。
 

塵も積もれば  筑後川を舞台に、上流・中流・下流における開発計画を立てます。開発に伴って排出されるゴミがどのような影響を及ぼすのかを全員で考えました。
 

ブルービーズ  河の水に見立てた発泡スチロールを上流から手渡ししていきます。自らが河の一部となることで、洪水や渇水の状況を体験します。古代ギリシャの自然哲学者・ヘラクレイトスの言葉「水は同じ川を二度流れて行くことはできない」を、体験を通じて学びました。
 

プロジェクトWETの「W」をかたどって記念撮影です。23名のエデュケーターが誕生しました。
 
 今回の講習会では、普段から子どもへの教育指導に従事されている方が多く参加されており、個々の教育スタイルの共有を図ることができました。これも「水に関する教育」という同じ目的意識を持った方が集まる講習会の魅力の一つだと思います。
 今後は、エデュケーター同士による「自主研究会」を通じて、更なる能力向上や子ども向けアクティビティの開発を進めていきたいと思います。

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