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掲載日:2016.12.12

【詳細レポート】第16回(平成28年度)プロジェクトWETファシリテーター講習会

【詳細レポート】第16回(平成28年度)プロジェクトWETファシリテーター講習会

2016/12/12

プロジェクトWETのファシリテーター講習会は今回で16回目となります。今回は新たに7名の方がプロジェクトWETのファシリテーターとしてネットワークに加わっていただけることとなりました。
 
日程 平成28年12月10日(土)-11日(日)



 
平成28年度、第16回目となるプロジェクトWETファシリテーター(上級・普及指導者)講習会は現在学校教育等で話題となっている「アクティブ・ラーニング」をテーマに実践を行いました。
「主体的・対話的・深い学び」とされている「アクティブ・ラーニングの視点」をプロジェクトWETのアクティビティ実施で意識するとより学びの効果が高くなるのではという検証を行いながら実習を進めました。
 
本講習会では、各自があらかじめ考えてこられた事前課題を元にして、より良いアクティビティとなるよう、グループ内でアイデアを出し合いながらピアティーチング(参加者同士で講師役・受講者役に分かれて学び合うグループ学習)を実施・体験していただきました。
2回目のピアティーチングでは、更にグループワークにて実施することによる改善点や実施する際の問題・課題などを話し合い、相互に学び合うための環境づくりを行いました。
 
今年度の事前課題は、必須アクティビティを3つ。自由選択アクティビティを1~2としました。
必須アクティビティは「カリキュラム アンド アクティビティガイド2.0」から2つ、特選アクティビティより1つです。
自由選択としましたので、今まで実施が少なかったアクティビティも加わり、ピアティーチングでの候補がバリエーション豊かになりました。新たな発見や広がり、課題等を見つけることができ、今後の改訂やプロジェクトWETアクティビティの更なる発展に向けて大きな成果を得ることができました。
 
今回の講習会の実施概要を写真にクローズアップしてレポート致します。


1:アイスブレイク
今日初めて会ったメンバーなので、お互いの名前を覚えながらそして、参加の動機等を話ながら行いました。
プロジェクトWETの「青い惑星」を応用し、相手の名前を呼びながら人形や地球儀を回していきます。回すものが増えるたびに、ざわめきが起こりますが、お互いをフォローしあい緊張感はほぐれていきました。




2:手に入れたい成果
この講習会において「どのような目標」を掲げるのか、またその目標に対し「どのようにすれば良いか」を各自記入し、発表してこれからの2日間で達成できるよう取り組んでいきます。
そしてこの目標の用紙を貼りだしますが、どのような配置にするかは参加者同士の話し合いです。
今年は漢字の「水」になりました。




3:バーチャルウォーター
それぞれが、水を使う職業となって、お互いの仕事がどのように影響しているかを考えます。
もし、水不足により農家の仕事ができなくなったら…、家庭ではごはんが食べられない、畜産業で餌がなくなる等、その関係性を目に見える形であらわし、水の大切さについて考えます。




4:ブルートラベラー1部
ブルートラベラーは2部構成となっているため、二つの班で一つのアクティビティを行いました。
ブルートラベラーの第1部は、水の分子となって様々な場所へ旅をしていきます。
旅先にはサイコロが置いてあるので、それを振って次の旅先へ移動していきます。




5:ブルートラベラー2部
第2部は、1部で行った旅よりも旅先が増えます。
自然の旅先もあれば、人間の手によって作られた工場等の旅先もあります。
自然界の水循環と、人為的な水循環がどのように関わりあっているか考えながら旅をしていきます。




6:「ピアサポート:仲間による学修支援」
本講習会のアドバイザーをお願いしております玉川大学の根上教授から、アクティブ・ラーニングや教育パラダイムの変化、体験学習と協同学習、指導者の観察力・質問力、学びの価値共創連鎖など、様々なテーマについて紹介いただきました。




7:水差しをまわそう
川沿いには、様々な工場や畜産業の方がいます。
その川から流れてくる水を、上流の人から順番に必要な分だけとっていくと、最後の人はどうなるでしょうか。川の水は常に一定量ではありません。
水不足に陥ってしまったら、生活にどのような影響を与えるでしょうか。




8:迷水
道端には、ごみが落ちています。紙くずやビニール袋等さまざまです。
スタートからゴールまでの間に、そのゴミをいくつ拾うことができるか、迷路の道中にゴミを設置し、回収していきます。その道中にゴミ収集場所や下水処理場があったとしたら、その道の水はどうなるでしょうか。




9:侵入者!(植物編)
身近にある植物ですが、実は古来日本からいる植物ではないこともあります。それが外来種です。
在来種と外来種の2つの役で椅子取りゲームを行いながら外来種の繁殖について考えます。
外来種はどうして強いのでしょうか。在来種・外来種について話し合いをしていきます。




10:2日間の研修を振り返って
それぞれのアクティビティを体験した後は、良かった所・アイデアなどをそれぞれのグループへ伝え、グループ内で改善点等を話し合い、最後に全体で共有していきます。
そして初日に掲げた目標を達成することができたか、全員で輪になりながら報告をしていきました。




終わりに
参加者主体スタイルとなったため、参加される方の負担が大きくなってしまいますが、終わりのころには他の参加者と仲良くお話しをする姿、話し合いの場ではお互いを尊重しつついいものにしていこう!という一つの目標の一致によって、団結力が深まっていました。
ご自身の地域に戻られても、今回の講習会での活動内容が少しでもお役に立てれば幸いです。
2日間長丁場の中、ご参加いただいた皆様、ご協力いただいたファシリテーターの皆様、本当にありがとうございました。
 
次年度もファシリテーター講習会を開催致しますので、参加を希望される方はこれからも是非随時当プロジェクトWETのホームページやメールマガジン「WETnews」をご覧ください。

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