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レポート

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川の環境教育リ-ダー養成講座in札幌(プロジェクトWETエデュケーター講習会)


 
      
   日  程    平成22年4月25日(日) 9:30~17:00
   開催地    札幌エルプラザ 2階 環境研修室  (北海道札幌市)
   講  師    稲葉行則、池田浩一    
      
 
1.はじめに
本講習会は、財団北海道事務所主催としては2回目となるエデュケーター講習会でした。
今回の重点テーマは「河川の管理」。参加者募集はプロジェクトWETジャパンHPでの掲載の他、札幌開発建設部等、道内の河川管理者の方々にもご案内しました。
結果、河川管理者の方が4名、河川に関係する会社員の方3名、大学生(獣医学部)1名の計8名の方が講習に参加してくださいました。また、フォローアップ研修を兼ねて開催したため、教員や市民団体の方、財団職員など道内のファシリテーター2名、エデュケーター4名の方が参加してくださり、計14名、約8割が30代~40代の現役世代の方の参加となりました。

2.プログラム構成
川に関係するアクティビティを主体にプログラムを構成し、展開に一貫性を持たせることにしました。またテーマから逸脱しない範囲で一般的に人気の高いアクティビティを配置することで、より親しみやすい講習内容となるよう努めて選択し、計8種類のアクティビティを実践しました。

3.アクティビティ
最初のアクティビティは、アイスブレイクとして「青い惑星」を行いました。自己紹介を兼ねながら確率統計の考え方を学ぶとともに、陸地、特に日本の国土に雨が降る確率の低さを知ることで水資源の大切さについての気付きを促しました。
2つ目のアクティビティ「ブルートラベラー」では、サイコロによる流域水循環のシミュレーションを通じて、なぜ海中に水がとどまる確率が高いのか、なぜダムや浄水場を辿る確率は低いのか、青い惑星で学んだことと関連させながら水資源の大切さを考える工夫をしました。
3つ目のアクティビティ「マイハザードマップ」では、小学校の総合学習の授業で行った事例を題材に取り入れて実施し、自分達が住む町の水害危険箇所と避難適地を簡単なキーワードで自らチェックしてゆくことで防災意識を高めてゆく工夫をしました。
4つ目のアクティビティ「余波」では、水害による被災の疑似体験を通じ、任意で集まった被災者同士で話し合う機会を意図的に生み出すことで、自助と共助の大切さに気づき、より当事者に近い立場で考えることのできる展開を試みました。
5つ目のアクティビティ「水差しをまわそう」では、水利権と渇水調整について学ぶと共に、取水量の低下が生活にどのような影響をもたらすのかを具体的に把握できる台本を設けることで、流域住民が話し合って資源を分け合うことの大切さに気がつくような工夫をしました。

4.ピアティーチング
4人~5人で構成されたグループによりピアティーチングを行いました。フォローアップ参加者は1つのグループにまとまってもらうことにしました。またフォローアップ参加者のグループは、現在財団で試行検討中の新アクティビティに挑戦していただくことにしました。
ピアティーチング1つ目の「水のオリンピック」では、単にアクティビティを楽しむだけではなく、水の凝集や凝着の原理について分かりやすい説明がなされました。
ピアティーチング2つ目の「通りぬけます」では、表流水が土砂移動を生じさせる現象を表現するアレンジに挑戦しました。
ピアティーチング3つ目の新アクティビティ「行動を起こせ!」では、災害時を想定し参加者が急いで作成した「持ち出し袋」の中身を、「必要なもの」「なくても我慢できるもの」「不要なもの」に再度分類することで、個々人の直感を改めて評価してみる試みに取り組みました。

5.アンケート結果
講習内容や実施アクティビティの感想は良好でしたが、実習実施前の情報提供としてビデオ等による事例紹介の要望など、課題も挙げられました。
「今後実践したいアクティビティ」として、『水差しをまわそう』と回答した人が7名で最も多く、次にブルートラベラー(6名)、水のオリンピック(6名)、青い惑星(5名)が挙げられました。誰からも挙げられなかったアクティビティは1つもなく、関心の高さが伺えました。
以上のように、新たな発見の多い充実した講習会となりました。
 
  

  
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