プロジェクトWET

レポート

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プロジェクトWETエデュケーター講習会in 札幌国際大学


 
      
   日  程    平成22年6月27日(日) 9:00~16:00
   開催地    札幌国際大学 6号館  (北海道札幌市)
   講  師    稲葉行則、池田浩一    
      
 
◆1.はじめに
本講習会は、札幌国際大学観光学部観光経済学科横田ゼミの実習カリキュラムとして開催されました。
講習の主旨・テーマは「川を題材とした観光ファシリテーションの実習」。参加者は当該ゼミに参加する大学4年生14名を対象としました。

◆2.プログラム構成
主旨に沿うアクティビティとして、「川」をテーマとしたアクティビティと、「旅」をテーマとしたアクティビティを主軸にプログラムを構成しました。またテーマから逸脱しない範囲で一般的に人気が高く親しみやすいアクティビティを組み入れることで、より親しみやすい講習内容となるよう努め、計7種類のアクティビティを実践しました。

◆3.アクティビティ
最初のアクティビティは、アイスブレイクとして「青い惑星」を行いました。自己紹介を兼ねながら確率統計の考え方を学ぶとともに、陸地、特に日本の国土に雨が降る確率の低さを知ることで川の水の大切さについての気付きを促す実演をしました。

2つ目のアクティビティ「ブルートラベラー」では、サイコロによる流域水循環のシミュレーションを通じて、なぜ海中に水がとどまる確率が高いのか、なぜダムや浄水場を辿る確率は低いのか、青い惑星で学んだことと関連させながら川の水の大切さを考える工夫をしました。

3つ目のアクティビティ「8人がひとりのために、ひとりが全員のために」では、会場となった教室の広さや設備を活かし、パーテーションや椅子、演習用の接客カウンターテーブル等を障害物にするなどの工夫をしました。

4つ目のアクティビティ「水差しをまわそう」では、水利権と渇水調整のシミュレーションを通じて、生活と人々とのつながりについて学ぶと共に、このような話し合いが実際に日本でも行われており、関係する人々が話し合って資源を分け合うことの大切さに気がつく工夫をしました。

◆4.ピアティーチング
4人~5人で構成されたグループによりピアティーチングを行いました。
ピアティーチング1つ目のアクティビティ「水のオリンピック」では、単にグループが競い合うのではなく、グループのメンバー全員が参加して楽しむことを促すルールが示されました。

ピアティーチング2つ目のアクティビティ「塵もつもれば」では、川沿いに住む人々がそれぞれ思い思いの土地利用をして排水を川に流すとどのようなことになるか、皆が一緒に参加して考える大切さが示唆されたと思います。

ピアティーチング3つ目のアクティビティ「魅力的な休日」では、事前に題材と挿入すべき条件を明記することによって、より具体的な学びや成果に結びつくような工夫がなされました。観光学を専攻する学生ならではの題材設定には、熱心な議論が交わされました。

◆5.アンケート結果
講習内容や実施アクティビティの感想は大変良好でしたが、ファシリテーターとしての盛り上げ方や雰囲気づくりのあり方や、参加者は楽しいが指導する立場になると難しいといった課題も挙げられました。

「今後実践したいアクティビティ」として、『8人がひとりのために…』と『水差しをまわそう』を回答した人が共に6名で最も多く、次に青い惑星(5名)、ブルートラベラー(3名)、水のオリンピック(2名)、塵もつもれば(2名)、魅力的な休日(1名)の順に挙げられました。誰からも挙げられなかったアクティビティは1つもなく、関心の高さが伺えました。

主催ゼミの先生からは、プロジェクトWET は「今後の地域づくりや観光地づくりに有効と思われる」ので、「これからも大学でぜひ開催したい」とのありがたいご意見をいただきました。将来的には学生をファシリテーターに育てて、ゼミで自主開催できるサイクルを構築していきたいそうです。アンケートでも今後ファシリテーターになりたいと希望された学生が3名おりました。

以上のように、明るい将来を予感させる充実した講習会となりました
 
  

  
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