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掲載日:2015.12.01

プロジェクトWETエデュケーター講習会in新札幌

プロジェクトWETエデュケーター講習会in新札幌

2015/12/01


 
      
   日  程    平成25年4月28日
   開催地    札幌市厚別区民センター 2階 視聴覚室  (北海道 札幌市)
   講  師    池田 浩一    
      
 
1.はじめに


 本講習会は、一般市民及び学生を対象に札幌市内で開催し、10名のエデュケーターを新たに認定することができました。
参加者の内訳は、一般3名(市民団体、会社員、消防署員)、学生7名(北海道教育大学札幌校、酪農学園大学、北星学園大学)、フォローアップ参加4名の計14名でした。



2.アクティビティ


1日の講習でピアティーチングを含め計8種類のアクティビティを実践しました。
最初のアクティビティは、アイスブレイクとして「青い惑星」を行いました。自己紹介を兼ねながら確率統計の考え方を学ぶとともに、陸地、特に日本の国土に雨が降る確率の低さを知ることで川の水の大切さについての気付きを促すようにしました。


2つ目のアクティビティ「ブルートラベラー」では、6面サイコロを使った流域水循環のシミュレーションを通じて、今日飲んだ水が明日、1週間後、1ヵ月後にはどこに行くのか、なぜ海中に水がとどまる確率が高いのか、青い惑星で学んだことと関連させながら川の水がいかに貴重で大切であるかを考える展開としました。


3つ目のアクティビティ「マイハザードマップ」では、参加者一人一人に学校・職場と自宅までの通勤通学経路の簡単な地図を描いてもらい、そこにある洪水の危険個所「まわりより低いところ」「水が流れてゆくところ」を把握してもらい、市役所で作成している洪水ハザードマップと照らし合わせて比較することで危険な場所と避難に適した場所を学ぶ学習を行いました。


4つ目のアクティビティ「水差しをまわそう」では、水利権と渇水調整のシミュレーションを通じて、普段の人々の生活と川の水との密接なつながりについて学ぶと共に、日本では実際に渇水が発生した時には「渇水調整」という話し合いが行われることを説明し、関係する人々がお互いに話し合って資源を分け合うことの大切さに気がつくように工夫をしました。


また、おまけのアクティビティとして、「水リンピック」について簡単に触れ、実演を交え紹介しました。



3.ピアティーチング


3~4人1組で4つのグループに分かれ、順に先生役になってピアティーチングを行いました。


1つ目のアクティビティは「殺人鬼は誰だ?」
2つ目のアクティビティは「ある時点のスナップショット」
3つ目のアクティビティは「8人がひとりのためにひとりがみんなのために」
4つ目のアクティビティは「流域探し」



5.参加者の感想・アンケート結果


 アンケートによると講習会の感想は良好でした。自身の追及テーマとしている「地域防災意識向上」のための「マイハザードマップ」の普及啓発について設問を設けご意見を聞きました。結果、ほとんどの参加者から普及を進めるべきという前向きな回答をいただきました。



6.今後の課題


これまでの講習会の反省を踏まえ、アクティビティ前の主旨の説明とグループ内での議論の時間を確保することに留意しましたが、時間が延びてしまい、今後の課題にしたいと思います。
今後も、プロジェクトWETの環を拡げ、北海道内の普及啓発をさらに進めたいと思います。
 
  

  

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