第3回世界子ども水フォーラム・イスタンブール2009
 

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イスタンブールで開催された「第3回世界子ども水フォーラム」に日本から6名の中高生が参加しました!
日 程: 2009年3月12日(木)~18日(水) ※18日(水)は地球水教育村での発表
場 所: イスタンブール(トルコ共和国)
会 場: Sutluce Congress and Cultural Center 及び Feshane
主 催: 第5回世界水フォーラム事務局、トルコ教育省、プロジェクトWETインターナショナル、日本水フォーラム
備 考: 第3回世界子ども水フォーラムは第5回世界水フォーラムの一環として開催された

 第3回世界子ども水フォーラム参加活動報告パンフレット【21MB】

概要


1 実施項目
(01) 世界各国の子どもたちとの交流
(02) 水の重要さについてのプレゼン(第1回大会開催国としての発表)
(03) 水の重要さに関するポスターの作成・掲示
(04) 子どもたち自らが行っている水に関する活動について発表・意見交換
  (「第3回世界子ども水フォーラム」及び「地球水教育村」"Children's Activities of Water"の場で発表)
(05) 子ども水宣言文の作成・意見交換
(06) 水に関する施設見学(エクスカーション)
(07) 「第5回世界水フォーラム」開会式への参加
(08) 「地球水教育村」(プロジェクトWETインターナショナル主催関連行事)への参加
(09) 「第5回世界水フォーラム」セッション(水と災害)に参加
(10) 閉会式での意見発表


1 スケジュール ※12~17日の間は「世界子ども水フォーラム」のプログラム

  午前 午後 夕方
3/12木 参加登録   アイスブレイク
3/13金 世界子ども水フォーラム開会式 プレゼンテーション、グループアクティビティ等 施設見学
3/14土 各国参加者のプレゼンテーション ディスカッション・宣言文の作成等 リズムアクティビティ
3/15日 エクスカーション エクスカーション
3/16月 世界水フォーラム開会式への参加 地球水教育村への参加 各国文化紹介
3/17火 地球水教育村への参加 世界子ども水フォーラム閉会式
3/18水 地球水教育村での発表


3 フォーラム参加者
世界各国の子ども約150名(21の国と地域) 日本からは6名の中高生が参加
アルバニア、アメリカ、アルジェリア、イラン、エジプト、ガーナ、韓国、スリランカ、スーダン、タジキスタン、トルコ、トーゴ、日本、ネパール、パキスタン、パレスチナ、バングラディッシュ、ベトナム、ボスニア・ヘルツェゴビナ、メキシコ、レバノン


4 日本派遣団
派遣者:6名/随行者:3名/通訳者:1名   計10名

 第3回世界子ども水フォーラム派遣者一覧

活動概要ハイライト


1 開会式メッセージ(3/13)

 開会式のメッセージを今回、及びこれまでの第1回、第2回の「世界子ども水フォーラム」のホスト国である日本、メキシコ、トルコの代表者が順に「Importance of Water in Our Life」をテーマにそれぞれ約10分のプレゼンを行った。
  日本からは荒川桃子さんが代表としてスピーチを行った。「湯水の如く」や「水に流す」といった日本の言い回しを紹介し、水に対する人々の意識や、日本の水事情の現状、これまで日本の子どもたちが行ってきた活動等を取り上げ、第1回のホスト国にふさわしい見事なプレゼンを披露し、会場から大きな拍手が起こった。

開会式でのスピーチ


2 トルコの国営放送に出演(3/13)

 開会式メッセージのプレゼンを行った荒川桃子さんをはじめとした各国の子どもたち数名がトルコの国営テレビである「TRT(トルコ国営放送局)」に出演した。
 会場から車で約30分程にあるTRT局内のスタジオで、少しの時間リハーサル等を行った後、数台のテレビカメラに囲まれ、収録が開始された。インタビュー形式で各国の代表者が順に水について行っている活動についての発表を行い、荒川さんからは自分の学校で行っている水や環境についての広報活動をわかりやすく紹介した。

国営放送に出演


3 自国紹介プレゼン(3/14)

 「第3回世界子ども水フォーラム」での発表はこれまでの大会と異なり、ポスターセッション形式で行われた。そのポスターセッションの前段として、全参加国から1~2分程度自国紹介のプレゼンを行うこととなっており、日本からは門口君が袴姿でプレゼンを行った。まず最初の挨拶は日本語、英語、トルコ語の3ヶ国語で行ったところ会場がどっと沸き、大きな注目が集まった。
 その後、門口君の明るく元気な発表で、日本とトルコの位置関係、日本には四季があり、豊かな水環境があること、また水問題の解決のために子どもたちが活動を行っていること、これから3グループの発表を行うので、日本のブースを訪れ、是非発表を聞いてほしいといったメッセージを伝え、会場からは大きな拍手が起こった。

自国紹介プレゼン


4 ポスターセッション(3/14)

 自国紹介プレゼンのあとは、会場内に日本のブースを設け、ポスターセッション形式のプレゼンを行った。日本で4回勉強会を行い、それぞれがこれまで練習してきた成果もあり、発表はスムーズに行うことができたが、ブース同士の距離が狭く、会場が雑然としていたため今まで以上に大きな声を出す必要があった。
 参加者は各ブースを自由に回れる事ができるため、多くの参加者は足早にブースを見学していたが、日本の3グループの発表を最後まで聞いてくれる人も数多くおり、どのグループも一通り日本の子どもたちの活動を伝えることができた。
 また、各国のブースも見学し、活動についての意見交換やお土産交換を行うなど積極的に交流をはかった。

ポスターセッションでのプレゼン


5 「第5回世界水フォーラム」開会式に参加(3/16)

 「第3回世界子ども水フォーラム」プログラム5日目の3月16日から、「第5回世界水フォーラム」のプログラムが開始され、そのオープニングとなる開会式に子どもたちも参加した。
 開会式では「第5回世界水フォーラム」事務局長や各国の大統領等が演説を行い、日本からは皇太子殿下もスピーチをされた。
 開会式の終盤では、「第3回世界子ども水フォーラム」の参加者全員が壇上にあがることとなり、それぞれが民族衣装等に身を包みながら、このフォーラムで作成した宣言文のパネルを掲げていた。

第5回世界水フォーラム開会式への参加


6 「地球水教育村」でプロジェクトWETを体験(3/16)

 開会式の会場とは金角湾を挟んで反対側の「Feshane」に設置されている「地球水教育村(プロジェクトWETインターナショナル主催)」でプロジェクトWETを体験した。
 子どもたちはグループにわかれ、各国のファシリテーターの指導の下、「驚異の旅」や「塵もつもれば」「青い惑星」等の日本でもおなじみのアクティビティなどを順番に体験し、楽しみながら水について学んだ。

 「地球水教育村」には河川環境管理財団及びプロジェクトWETジャパンのブースが設けられた。ブースにはライフジャケット等が飾られ、日本の水事情や河川環境教育、体験活動時の安全管理等のパネルを閲覧することができ、訪れた方々のほとんどが"TAKE FREE"となっている各種英語のパンフレット等を持って行くなど、終始盛況であった。

地球水教育村における財団ブース


7 「第3回世界子ども水フォーラム」閉会式(3/17)

 閉会式では、各国参加者に「第3回世界子ども水フォーラム」修了証が渡され、各国の子どもたちの大会を終えての感想(日本からは曽根さんが代表して5日間のフォーラムで得られた事などを述べた)、主催者挨拶等があり、プロジェクトWETインターナショナル副代表のジョン・エトゲン氏からは「大事なのは次にこれからどんなアクションを行うかである。どんな小さな水の分子でも集まればやがて大きな川になる。皆さんのこれからの活動に期待します」といったエールがあった。
第3回世界子ども水フォーラム閉会式


8 皇太子殿下とのご歓談(3/17)

 「第3回世界子ども水フォーラム」閉会式には日本から皇太子殿下がご臨席された。会場のアナウンスのもと、各国参加者から大きな拍手で迎えられ、日本の子どもたちの隣にご着席された。
 閉会式終了後は日本の子どもたち6名とご歓談の時をもたれ、子どもたちひとりひとりから、日頃日本で行っている水に関する活動の紹介やこのフォーラムで得られた成果や感想等に耳を傾けていらっしゃった。
 たくさんの報道陣に取り囲まれるなか、日本の子どもたちは皇太子殿下との貴重な歓談の時間を過ごすことができた。

皇太子殿下とのご歓談


第5回世界水フォーラムホームページにも閉会式の様子が掲載されています。


9 地球水教育村の"Children's Activities of Water"の場での発表(3/18)

 「第3回世界子ども水フォーラム」のプログラムとは別に地球水教育村にて、"Children's Activities of Water"と題した日本の子どもたちの発表の場を設けており、今まで勉強会等で行っていた発表の集大成を披露した。
 森日本水フォーラム会長(元内閣総理大臣)が出席される中、「Developing More Effective Activities(活動を更に広げるために)」、「Seeing is Believing -learn about nature through hands on experiences(百聞は一見にしかず)」、「Change People’s Thinking -It begins with children-(意識改革)」、「Safety of river activities(川での体験活動時の安全確保)」と題した発表をパワーポイントを使って発表し、日本の子どもたちの水に関する活動の紹介を行うことができた。

地球水教育村での発表


 第3回世界子ども水フォーラムでの発表内容


世界子ども水フォーラムおよびフォローアップとは


1 世界子ども水フォーラムとは?
 世界の水危機について国際間で協議し、解決に向けて具体的な指針を示すことを目的として、「世界水フォーラム」が、1997年より3年毎に開催されています。2003年に日本(京都・大阪・滋賀)で開催された「第3回世界水フォーラム」では主要な分科会のひとつとして「第1回世界子ども水フォーラム」が開催され、日本の中高生が多数参加し、水問題解決のための行動等についての議論や発表を行い、世界各国の子どもたちと交流しました。

 また、2006年のメキシコで開催された「第2回世界子ども水フォーラム」には日本から7名の中高生が参加し、フォーラムで発表した日本の子どもたちの水に関する活動は、世界から高く評価されました。

1 世界子ども水フォーラム・フォローアップとは?
 2003年の「第1回世界子ども水フォーラム」をうけ、同フォーラムでの経験や成果が継続したものとなることを期待し、さらに子どもたちのネットワークを広めていくことを目的として、毎年『世界子ども水フォーラム・フォローアップ』が日本国内にて開催されています。  これまで2003年に広島、2004年に宮城、2005年に東京、2006年に丹沢、2007年に福岡、2008年に東京で開催されました。

 これまでの世界子ども水フォーラムおよびフォローアップの概要はこちら

派遣概要


1 派遣主体

第3回世界子ども水フォーラム派遣委員会
(「世界子ども水フォーラム・フォローアップin東京2008実行委員会」より名称変更)

(1)委員長:岡島成行大妻女子大学教授
(2)事務局:(財)河川環境管理財団子どもの水辺サポートセンター内に設置


2 派遣者(中高生)

平成20年12月16日(火)に開催された第2回派遣委員会にて、第3回世界子ども水フォーラムへの派遣者6名を、イスタンブール勉強会(下部参照)参加者10名のなかから、以下の要件を考慮して選抜した。

1.派遣条件 (1)参加者は中学生及び高校生とする。
(2)保護者及び学校長の承諾を得ていること。
2.選出方法 (1)上記、要件を満たすことを前提に、子どもたちを選出。
(2)選定は派遣委員並びに事務局が協議を行い、決定。

 

3 イスタンブール勉強会

平成20年8月に東京で開催された「世界子ども水フォーラム・フォローアップin東京2008」(中高生40名が参加)の場で、投票により10名のイスタンブール派遣候補者が選ばれました。イスタンブールでの発表に向け、その10名の派遣候補者を対象とした勉強会を、平成20年11月~平成21年3月の間、計4回実施しました。

英語による発表
英語による発表
ネイティブによる指導
ネイティブによる指導

4 問合せ先

第3回世界子ども水フォーラム派遣委員会事務局
(財)河川環境管理財団 子どもの水辺サポートセンター内

〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町11-9 住友生命日本橋小伝馬町ビル2F
TEL : 03-5847-8307   FAX : 03-5847-8314
URL : http://www.mizube-support-center.org
E-mail : msc@mizube-support-center.org


  (c) 財団法人 河川環境管理財団
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